本記事では「柔らかいガットの特性」と「陥りやすい柔らかさの落とし穴」についてまとめています
ぺんてぃ
柔らかいガットの特性
一般的に「柔らかい」とされるガットには、下記の効果を期待します
ぺんてぃ
柔らかいガットへの期待
■ 「柔らかいガット」への期待
- 柔らかい手応え
- 優しい衝撃感
- 高いホールド感
- コントロールしやすい
材質的に、柔らかいガット
■ 材質的に「柔らかいガット」の特性
- 軽い力でも、面がたわむ
- 前に飛ぶ力は、弱い
- ガットが伸びやすい
材質的に「柔らかい」ガットは、受け止める力が強いのが特徴です
弱い力で面がたわむということは、相手のボール・自分のスイングスピードが鋭ければ鋭いほど更にガット面は大きくたわみます
たわんだガット面が戻ってくれれば鋭いボールの射出に繋がりますが、戻らない場合は前方向にエネルギーが乗りません
競技強度が高くなればなるほど、飛ばない性質のガットになります
評判的に、柔らかいガット
■ 「柔らかい」と評判なガット
- ホールド感を感じやすい
- 飛びが良い
- ↑2つは正反対の性質
「柔らかい」と評判のガットも、正反対の評価を持つケースがあります
それは、それぞれのユーザーによって「ホールド感が強いから柔らかい」と感じる人と「飛ぶから柔らかい」と評価する人の2パターンがあるからです
ちなみに過去ウイルソンの調査記録で、実際の材質的な柔らかさではなく「飛びの良さ」を柔らかさと判断している人が多い傾向にあるとのデータがありました(※過去データ見つけられなくて申し訳ないです)
柔らかさを追求するには、自分が「ホールド重視派」と「飛び重視派」のどちらで判断する傾向があるかを調べなければなりません
どっちの柔らかさ派?
「ホールド重視派」はガット面のたわみ量、「飛び重視派」はガット面の復元力が重要になります
それぞれどちらの派閥かわかれば、追求すべきセッティングの性質を絞っていくことが出来ます
チェック方法
■ ハイブリットでチェック!
- 縦ポリが柔らかい→ホールド重視派
- 横ポリが柔らかい→飛び重視派
「ホールド派」or「飛び派」のどちらかを調べるためには「ハイブリット」を使えば簡単にわかります
「ナチュラル(ナイロンでも可)×ポリ」のハイブリットを試し、縦ポリパターン・横ポリパターンのどちらがより柔らかいと感じたかで判断しましょう
ぺんてぃ
ホールド派 × 柔らかさ
- 材質の柔らかさ 重視
- たわみの大きさ 重視
- 伸びのあるガットが ◎
「ホールド感の強いナイロンマルチ」「ソフトな打感のポリ」と相性が良いです
具体的にはナイロンだとポリウレタン材質「XONEバイフェイズ」や「エクセル」、ポリだとソフトな打感に定評のある「ポリツアープロ」やプロ御用達の「アルパワー」、ポリエチレン材質の「ポリファイバー製」ガットから選びましょう
ぺんてぃ
飛び重視 派 × 柔らかさ
- 弾きの良さ 重視※
- 弾力のあるガットが ◎
- 必要に応じて「硬め」を選ぶ
「弾きの強いナイロンモノ」「飛びの良いナイロンマルチ」「標準~硬め材質のポリ」と相性が良いです
具体的にはナイロンモノだと「ミクロスーパー」、ナイロンマルチだと「ラクシアバイト」やダンロップの「アイコニックシリーズ」が該当します
飛びのよいポリだと「ポリツアーレブ」をベースに、標準的な硬さを持つ「RPMブラスト」→「アウトブレイク」→「レーザーコード」等順に硬いポリを試していっても良いと思います
スイングスピードが速い選手は「硬いガット」の方がパワーロスが少なくなったり、ボールの潰れ感により「強い柔らかさ」を感じられることがあります
ぺんてぃ
もう少しパリッと飛ばしたい方は「横糸をあげる」選択もいいね!
まとめ:柔らかさの基準
- 柔らかさは「個人差」がある
- ホールド重視と飛び重視
- ハイブリットで どっち派か調べられる
- ホールド派は「面のたわみ量」
- 飛び派は「ガットの復元力」
人によって「柔らかさの感じ方」には違いがある、のが本記事のメインテーマでした
どちらが自分のタイプにあたるかがわかると、ガット選びだけでなくテンション設定やフレーム選びにも良い影響が起こります
ぺんてぃ