今回の記事ではテンション(張力)における強弱によって、どうパフォーマンスが変わるのかについておさらいしていきます!
ガットのテンションを自分に合わせて上手にコントロールし、ベストセッティングを見つけていきましょう!
テンションによる使用感の違い
ガットを張る硬さ【テンション】を変えることで同じテニスラケットでも使用感を大きく変えることが出来ます。
硬さの基準は、現代テニスだと50ポンド程度を基準にしています。(ex)49ポンド以下は柔らかく、51ポンド以上は硬い
では、ガットを硬く張った場合と、柔らかく張った場合のメリットを上げていきます!
ガットを硬く張る
- ボールの飛びが抑えられる
- 手応えを感じやすくなる
- 打球音が高くなる(パーン)
ガットを緩く張る
- ボールの飛びが良くなる
- 打球感が柔らかくなる
- 打球音が低くなる(バイーン)
なぜテンションによって使用感が変わるのか
柔らかく張る=トランポリン、硬く張る=板をイメージしてください。
トランポリンはすごく撓む分、跳ね返りも強いですよね。
板はトランポリンよりも撓まず、反発も少ないです。
このイメージはそのままガットに当てはまります。撓みが大きければ、その分反発します。その逆も然りです。
つまり、張り上げの硬さによってラケット面の撓み(たわみ)が変化するのです!
ガットを硬くしたことによる改善例
- 球が飛ぶ→抑えられる
- ボールがもたつく→スコンと飛ぶ
- 鈍い音→パーンという高い音
ガットを緩くしたことによる改善例
- 手首が痛い→衝撃が和らいだ
- スピンがかかりづらい→ホールド感が増えた
- ボールが飛ばない→快適に飛ぶ
現状より少し緩く張った方が良さそうな人が多い
テンション=55Pから変えないというように、自分の適性に対し硬めにこだわる方が多いと感じています。手応えが伝わりやすくなる分、打っている感覚が強くなるのでついつい硬くなってしまうんだと思います。
自分の適性に対し硬くすぎると、
- ボールがすっぽ抜ける
- 打球の深さが安定しない
- バウンド後失速している
上記のような症状が現れます。なんかあてはまるかもという方は次の張替えでテンションを5ポンド程度落としてみましょう!
このラケットにはこの硬さがおすすめ!!
フレームの厚みに合わせて、ガットの硬さも適宜変えてあげると更に使いやすくなります。個人的な嗜好が大いに反映されていますが、参考程度にどうぞ!
中厚フレーム代表 2機種
- フレーム厚 23~26mm

【ピュアドライブ】 45~52ポンド

【ピュアアエロ】 46~53ポンド
準薄ラケ代表 スピードMP360
- フレーム厚 22~24mm

【スピードMP】 46~48ポンド
薄ラケ代表 CX200
- フレーム厚 21mm以下

【CX200】 42~48ポンド
まとめ
ガットを硬く張る
- ボールの飛びが抑えられる
- 手応えを感じやすくなる
- 打球音が高くなる(キーン)
ガットを緩く張る
- ボールの飛びが良くなる
- 打球感が柔らかくなる
- 打球音が低くなる(バイーン)
ベストの硬さを見つけるのはなかなか簡単ではありません。しかし、現在の感覚からどういう風に変えたいかをイメージしながら調整してあげると上手くいきます。
調子が悪いからすぐラケットやガット自体を変更するのではなく、まずはテンションを変えてみましょう!
▼縦糸と横糸のテンションの違いにおける記事はこちら