強靭なだけでなく、少ししなって捉える『ラジカルプロ 2023』
MP同様、オーセチック採用により前作よりも「シャキッ」とした打ち応えで弾き感が強くなっています
飛びは控えめですがスペック以上に弾いてくれるため、思ったより辛くないラケットです
≪ ラジカルプロ 2023 ≫
- 潰して、飛ばせる打ち心地
- シャフト部が少しだけしなる
- MPよりも振らないと飛ばない
#ラジカルプロ 2023
オーセチック配合により、2021モデルよりも球離れがよくて飛ばしやすいラジカルプロ
ブイコア95のような剛性感もありつつ少しだけしなるグワっとした打ち心地が特徴で、MPよりも球離れが遅いけど粘りすぎずに飛ばせます
フェイス5〜7時らへんの強靭さを感じたい方にオススメ👍 pic.twitter.com/GQ5wLQsWbu
— ぺんてぃ (@racket_labo) February 6, 2023
ぺんてぃ
しっかり振れれば「打ち負けなさ&スピードボール」を両立できるラケットだよ!
本記事では「ラジカルプロ 2023」の使用感と、他モデルとの比較についてまとめてみました!
『ラジカル2023』シリーズの特徴について読んでない方は、先にこちらをどうぞ!
ラジカルプロ 2023|インプレ
最先端の Auxetic テクノロジーでアップグレードされ、センセーショナルな打感とプレイアビリティが向上した RADICAL PRO は、パワー、スピン、コントロールのモダンなブレンドを提供します。
- 粘りすぎないホールド感
- 競技者に嬉しい、堅実な飛び
- 薄ラケの割に、回転を使える
- しっかり振ってコントロールすべし
ホールド感はありますが、MPよりもあっさりした打ち応え『ラジカルプロ 2023』
ボール潰しても「べたつき過ぎて飛ばない」ことがないように作られているのか、振れば振っただけ飛んでくれました
全体的にアシスト感は少ないので、しっかり振ってコントロールしたい競技系ラケットといえます
デザイン
スペック
- フェイス:98inch
- 基本重量:315g
- バランス:315mm
- フレーム厚:20-215-21mm
- SW:325 (ガット有)
- フレックス:RA64
- 全長:27inch
- パターン:16/19
- 発売時期:2023年2月9日
『ラジカル2023』シリーズの特徴について読んでない方は、先にこちらをどうぞ!
柔らかさ:★★☆☆☆
- 剛性の強いフレームの打感
- 早いスイング:標準
- 遅いスイング:やや硬い
部分的な柔らかさやホールド感を感じるものの、全体的には硬めな『ラジカルプロ』
2011~2019モデルのパワーロスの少なさと、前作2021モデルの受け止める柔らかさのちょうど間くらいの打感
しなりすぎない薄ラケのフィーリングが好きな方にオススメ!
ぺんてぃ
パワー:★★☆☆☆
- MPほど簡単に伸びが出ない
- 勝手に飛ばない分、暴れづらい
- たわみの強いガットと合わせよう
前作よりも飛んでくれるのは前提として、ラケットパワー自体はやや控えめと感じました
フレームがしっかりしている分「ガットをたわませないと」飛ばないため、ボールを厚く捉える技術は必須
ポリと合わせるのであれば、たわみ感もあってほどほどに飛ぶ「アルパワー」や「エッグパワー」あたりがオススメ
ぺんてぃ
たわみ感を大きくした方が、飛びもスピンも掛かりそう!
スピン:★★★★☆
- 面がたわむと、よく引っかかる
- ボールを擦れる感覚も良い
- ボールの落ち、キレに優れる
ガットにボールを喰いつかせて、擦りながらボールを飛ばせます
グリグリ系のスピンボールというよりは高速フラットドライブ系の、エースが取れそうな鋭い球質
MP同様、球ギレの良さこそ「ラジカル2023」の良さだと思います
ぺんてぃ
ラジカルプロ 2023|比較
≪ラジカルプロ 2023≫ 評価
- ポリと合わす→上級者
- ナイロン、ハイブリット→中級~
- ガットのたわみ、が全て!!
前作ラジカルの柔らかさ・たわみの出しやすさに対し、新作ラジカルは少し「使用ハードル」は上がります
弾き感のある少し硬めのラケットなため、誰でも適性があるわけではありません。合っていない方が使うと「相手の鋭い球質」を返球する際に飛びすぎてしまうと思います
ラジカルPROは「ガットのたわみ」を作れるかがポイントになるので、背伸びせずに少し優しめのセッティングを目指しましょう
ぺんてぃ
いつもよりテンションを落として張ると良さそう!
ラジカルプロ 2021(前作)|HEAD
「ラジカルプロ2021 記事」
前作『ラジカルプロ』との違い
- 王道の薄ラケ感…2021モデル
- 失速感の少ない薄ラケ…2023モデル
- 今作vs前作の人気は、半々な予想
ラジカルプロを使いたくなる層は「ボールを潰せて、ロス感なくコントロールしたい」競技者の方が多いです
ラジカルのコンセプトから行くと「2023モデル」の方がマッチしますが、暴れ感の少ない「2021モデル」の方が無造作に振れる安心感があります
前作からの移行を検討する際は、前作より弾くことを念頭に入れる必要があります
ぺんてぃ
MPと違って、前作からの純粋なパワーアップではない点は注意しよう!
ラジカルMP 2023|HEAD
「ラジカルプロ」の評価から一転、MPに関しては「前作の良さ・前々作以前の良さ」が詰まった完全上位互換
過去のモデルは「鋭い飛びは魅力だが、軽いため少し弾かれる」感覚が強かったのですが、前作&今作は「弾かれずに潰して飛ばす」安定感が爆上がりしています
飛び・スピン・安定感の3点共に優れ、現環境のスピードテニスにも対応しやすい推しモデルです
ぺんてぃ
それが前作で改善され、今作では2019モデルのような飛びが合わさった!MPに乗り換え待ったなし←
プレステージツアー 2022|HEAD
「ラジカルプロ」と「プレステージツアー」(旧プロ)は、やや設計意図が被ります
単純なラケットパワーは「プレステージ」の方がありますが、「ラジカルプロ」の方がボールを擦ってコントロール出来る感覚が強いです
パワーボールも交えて相手を押し込めたい方は「プレステージ」の方がおすすめです
ぺんてぃ
滑るようにキレる球質は、ラジカルの方が優れてるよ!
Vコア98 2023|YONEX
「ブイコア98 2021」が良かった方は、ブイコア2023より「ラジカルプロ2023」を推します
今作98はラケットの芯ごと柔らかくなったかの如く、ややムニムニした打ち心地。剛性で叩き潰すブイコアのイメージからは少し外れています
ラジカルプロの飛び具合を狙っているが、カンカンした飛びが嫌な場合は「ブイコア98 2023」を選びましょう
ぺんてぃ
そのユーザーの受け皿の一つが「ラジカルプロ」になると思うよ!
ラジカルプロ 2023|レビュー
#ラジカルプロ 2023
オーセチック配合により、2021モデルよりも球離れがよくて飛ばしやすいラジカルプロ
ブイコア95のような剛性感もありつつ少しだけしなるグワっとした打ち心地が特徴で、MPよりも球離れが遅いけど粘りすぎずに飛ばせます
フェイス5〜7時らへんの強靭さを感じたい方にオススメ👍 pic.twitter.com/GQ5wLQsWbu
— ぺんてぃ (@racket_labo) February 6, 2023
打てば打っただけ飛んでほしい、シビアなモデルを求める方に使って欲しい『ラジカルプロ 2023』
完全ラウンド形状の98inch²モデルと違って、すこしだけしなってボールをホールドしてくれます
少ないパワーロス感の、安定感も球質も両立できる薄ラケをさがしている方にオススメ!
ぺんてぃ
ボールのキレを重視した、オールラウンドのテニスに使いやすいね!
過去にマイクロジェルラジカルOS、スリクソンRevo cx2.0を使っていた者です。
本作は上記2作のような、ボックス特有の高いコントロール性能はありながらプレステージのようなハードさはないタイプのラケットと言える部類でしょうか。
どちらも衝撃も少なく飛びも適度でコントロール性能の高い魔法のステッキのようなラケットだったのですがなかなか代用が見つからず…
REVO cx2.0よりは飛んでくれると思いますが、いわゆる薄ラケらしさを求めるタイプのラケットではないと思います(いくらかはあります!)
どちらかというとCX200OSや、プレステージMPL当たりの方が薄ラケらしさもあるけど飛ぶジャンルになります!
いつも楽しく読ませてもらっています。
子供が2019ラジカルプロを使っていますが、2023
ラジカルプロは重さもですが、2023ラジカルMPと比べてもフレーム形状や厚さが違っているんですね。
重量は軽めの個体を選ぶとして、2019ラジカルプロからの乗り換えたら、どんな感じになりますかね?
ぜひアドバイス、よろしくお願いします!
2023モデルは2021モールドを踏襲しているので、2019とは正面厚と側面厚の両方で違いがあると思います!
2019モデルよりも「たわむけど、弾かない(飛ばない)」感覚が強いので、少し飛ぶセッティングにすると良さそうです。
個人的にはカンカンしすぎなくなった分PROに関しては「ボックス形状の薄ラケ」感が好きな人には尚好まれると思います!
逆にもう少しラウンド気味に飛んでよって感じで思う場合は、メーカーをあらためるかエクストリームツアーあたりに行くと良いです!