日本で最も使われていると呼び声高い、バボラの『RPMブラスト』
「ラファエル・ナダル」を筆頭にバボラ契約プロのほとんどが使用しているロングセラーモデルです
高いスピン性能に加え、失速感の少ない反発性能が魅力のポリストリングです
≪RPMブラスト≫ はこんなガット
- 弾きの良い高密度ポリガット
- ボレー、サーブも打ちやすい
- プレストレッチで性能変化?
【#RPMブラスト125】
言わずとも知れた名品のRPMブラスト!擦る系のスピンとは相性良くないけど、ボールを抑え込むようにインパクトの出来るプレイヤーが使うとすさまじく回転が掛かります。
これほんとに2010年頃に出たガットなのかなと疑いたくなる完成度(笑)並べるとラフと見た目結構違うね! pic.twitter.com/4M88xKgxGb— ぺんてぃ@ラケットラボ (@ak_racket_labo) September 19, 2019
ぺんてぃ
ホールド感欲しい方は「ブラストラフ」の方がオススメ!
本記事では「RPMブラスト」の使用感と、他モデルとの比較についてまとめてみました!
バボラ RPMブラスト|インプレ
RPMブラストなら、試合で重いスピンをかけることも、試合を最大限コントロールすることも可能です。ラケットを大きく振り抜いてフルストロークを打つときに、RPMブラストは、評判通り素晴らしいパフォーマンスを発揮します。優勝者を破ったり、ドライブのかかったパスショットを打ったり、これまでに見たこともない角度で打ったりすることができます。ナダル選手や彼の対戦相手の選手に聞いてみてください。このストリングはフランス製です。
- 打感は、やや柔らかい
- 飛びは、平均よりやや良い
- スピンは、かかりやすい
- 耐久性、コスパは普通
ゆったり打つと良く飛び、しっかりスイングすると飛びが抑えられる「RPMブラスト」
硬めに張ると「表面が滑りすぎてボールを噛まない」ため、若干テンションを落として張ると使いやすくなります
ショットの種類に関係なく、加速感あるショットを打ちやすいのが特徴です
RPMブラストが「たわみすぎて嫌いな方」は、10%プレストレッチをして張ってみてください
打感の遊びが減り、まっすぐ刺さるような軌道に変化します
柔らかさ:★★★☆☆
- クセの少ないマイルドな打感
- 早いスイング:やや柔らかい
- 遅いスイング:標準的
振動止めをつけると「湿った打ち心地」に、無しだと「パーン」と乾いた打感になります
スイングスピードによってフィーリングが大きく変わり、飛び具合も変化します
安定したボールを打ち続けるためには「ガットのサポートに頼らず」しっかり振りきりましょう
ぺんてぃ
パワー:★★★★☆
- ポリの標準より、少し飛ぶ
- パワーアシストもやや感じる
- 振れば振るほど収まりが良い
”RPMブラスト”は、スイングの違いによる明確な「飛び」の変化があります
当てるだけだとボールは良く飛び、しっかり当てるとボールが収まりやすい傾向です
人によっては「振っただけもっと飛んでほしい」とじれったさを感じると思います
ぺんてぃ
他のポリよりも気持ち「2~3ポンド」落として張るのがオススメ!
スピン:★★★★☆
- 高いコントロール性能
- スピンの掛かり方が独特
- 硬く張ると難しくなる
回転はよくかかりますが、勝手にスピン量が増えてくれるタイプではありません
擦るように打っても引っ掛からないため、ボールを押しながら斜め上方向に擦る感覚が必要です
ボールが抜けそうで怖い球際も、しっかり振り抜くことが求められます
ぺんてぃ
さっきも言ったけど、緩く張るとコントロールしやすくなるから試してみて!
コスパ:★★★☆☆
- 一般的なポリ同等
- 期待しすぎなければ十分使える
- 打感よりも飛びの変化が大きい
テンション維持には優れていませんが、過度に期待しなければ2週間は十分使えます
伸びてくると「コシ」が無くなって、軽めの打感で抜けるようになっていきます
振動止めで打感の変化はごまかせるので、飛びの管理だけ気を付けましょう
ぺんてぃ
クエークバスター(のどちんこ)を使っている人は、打ち応えを感じなくなってくる頃に張替えると良いと思う
バボラ RPMブラスト|比較
≪RPMブラスト≫ の立ち位置
- 現環境ポリの中で最もベーシック
- 独自性があり、互換性もない
- 薄ラケより、中厚系に使いたい
「RPMブラスト」はどのラケットに張っても、ある程度のパフォーマンスを発揮します
とはいえ「振れば振るほど収まりやすくなる」性質は、振って飛ばしたい薄ラケとの相性とは良いとは言えないでしょう
張るガットに困った時に「次の選択肢を見つけるための土台」としてとりあえず使うのにもオススメです
アルパワー|Luxilon
ブラストの暴れ感を減らし、ホールド感と飛びを両立させたい方は「アルパワー」
死んだボールを打ち抜く際は『RPMブラスト』の方がパワーが出ますが、安定してボールを飛ばし続けるには「アルパワー」の方が向いています
ブラストが硬い(飛ばない)と感じた方は、「アルパワー」を使ってみて良いでしょう
ぺんてぃ
さらに柔らかさを求めるなら「ラフ」を選ぼう
RPMブラストラフ|BabolaT
”RPMブラスト”ベースに、飛びを抑えつつホールド感を高めたいなら「ブラストラフ」
ブラストよりも良くたわみ、ボールを掴むフィーリングを感じやすいため「ボールを擦れる」イメージも持ちやすいです
弾きの良すぎるラケットには「ブラストラフ」を選びましょう
ぺんてぃ
アルパワーよりもガット自体が硬いので、ボールも潰しやすいよ!
ブラックコード|Tecnifibre
黒色ポリエステルの元祖である5角形ポリ「ブラックコード」
『RPMブラスト」よりも楽にボールを擦り上げられるため、いわゆるスピン性能の高さはブラックコードの方が感じやすいです
丸型が好きか・角ばったガットが好きかで、好みの方を選びましょう
ぺんてぃ
ブラックコードのゲージ展開は「1.24・1.28」とブラストと少しずれてるので、細かい好みも合わせやすいね!
バボラ RPMブラスト|レビュー
ツイートで終わらすには持ったない題材だったので記事にしました!
ナダルは約17年大きく道具を変えてこなかったのに、今回の全豪前に変えてたんだよ!知ってた??
使いやすい道具だから勝てるわけではない、ってことを改めて考えさせられたhttps://t.co/xl61QANGu6
— ぺんてぃ(18) (@racket_labo) February 7, 2022
やや飛び気味のラケットに合わせると、無理なくパワーボールを引き出せる『RPMブラスト』
とりあえずの土台としても使えますが、「RPMブラスト」ならでは球質も引き出せる方にこそ使って欲しいです
鋭角に刺さるスピンボールを軸に、全ショットを高クオリティで打ちたい競技者の方にオススメです
ぺんてぃ
どのショットも不安感なく臨める、優秀なガットだね!