- 打感選びのコツを解説!
- 失敗しやすい具体例も紹介
- 調子の波が多い方「必見」
好きな「打感」が「競技的に適切か」考えたことはありますか?
巷では「パートナーの好きな理由を探してはいけない」的な話がありますが、ラケットやガットに関しては「好きな打感」が良いかどうか絶対に考えてください
なぜなら自分が選んだその打感が「競技テニスに適切でない」場合があるからです
≪打感選びについて≫要約すると…
- 強い手応えで良いボールは飛ばない
- ミスを減らすには、手応えは必要
- 「矛盾」と向き合うのがテニス
動作は、主導筋と呼ばれる動作を発現する筋肉と拮抗筋と呼ばれる主導筋の反対の力を起こす筋肉の組み合わせで起きる
要するに力を抜くという行為は、ただ出力を弱めてるのではなく主導筋を上回る拮抗筋をつかって相殺する
つまり、力を抜こうとしてる時点でテニスの競技特性的に上手くいく筈がない🐧 https://t.co/J3hbhgxykA
— ぺんてぃ(18) (@racket_labo) April 18, 2020
ボールにパワーが伝わってる感じがあるし!
陽気なA君
ぺんてぃ
ガツンとした手応えは「パワーロス」に繋がっていて、相手は簡単に返球できるんだ!本記事ではそんな間違いを正していくよ!
本記事では「適切な打感選び」について、まとめてみました!
正しい打感とは、何か
- 打感のだいたいは「雑味」
- 雑味が打球情報に繋がる
- 大きすぎる雑味はパワーロスの原因
ショットの質は「打球情報」の積み重ねによって担保されます。そしてそれは「プレーの予測」に繋がります
「プレーの予測」とは、相手が何をしてくるかだけでなく「自分のショットの結果」がどうなりそうかも含みます
ショットの結果は打ってみないとわかりません。しかし中級者以上の方の多くは「打感」さえあれば自分のショットの結果は大体予測できるのです
なら「打感=手応え」は強く感じられれば感じられるほど良さそうだけど…
陽気なA君
ぺんてぃ
打感は強すぎてはいけないんだ、解説していくよ!
野球とゴルフと打感
「エネルギー」が綺麗にボールに伝わってるとき、基本的には「手応え」はありません
野球選手からホームランを打つ感覚について聞くと、大体が「ボールを打っている感触がない」と答えます
またゴルフ選手にドライバーの感覚について聞くと、同様に「飛ばせるときは当たった手応えがない」と言います
どちらの2競技も「鋭いボール」が飛ぶ際は、手応えが無いのが当たり前の認識になっています
手応えと衝突エネルギー
- 打感発生には衝突エネルギーが大きく関係している
- 前方向に力を発揮するには、衝突エネルギーが少ない方が効率が良い
- 手応えはパワーロスに繋がっている
鋭いボールを飛ばすには「ボールに自分から力を加える」「相手の力を利用する」の2つを上手く発揮する必要があります
この際に「衝突エネルギー」は必要なく、むしろ飛ばしたい方向と真逆に働く力なので「パワーロス」に繋がることになります
要するに「手応えが少ない方が勢いのあるボールになりやすい」と言えるのです
ぺんてぃ
だから「打感=雑味」って表現をしたんだ!
テニスの打感と認識
- 多くの人が「手応え=良いショット」と思っている
- ボールを潰すあたりが、強い手応えだと思っている
テニスは「枠に収める」競技だが、強いボールが打てた方が圧倒的に有利です
しかし強いボールを打てた方が有利と分かっているのに、なぜか「強いボールを打つために、手応えが強ければ強いほど良い」と思ってしまっています
良いボールを打ちたければ「打感=雑味」は少ない方が良いのです
でもそしたら「手応えが全くない」セッティングを使ったら最強じゃない??
陽気なA君
ぺんてぃ
けどね、さっき言った「枠に収める競技」というのがポイントになってくるんだ!
次の段落から、その点に触れていくよ!
「ここまでの話を整理すると…」
- 一般的に手応えが無い方が良い
- テニスの「強い手応え=いい球」の認識は間違っている
- 良い球を打つには「手応え」は少ない方が良い
テニスと打感の役割
- ミスの少なさ≧質の高いボール
- ミスを減らすには打感が必要
- 強い手応えを避ければよい
テニスが「野球やゴルフ」と違うのは、より安定的に枠に収め続けなければ勝てない競技という事です
良い球を打つ以上にミスの少なさが求められ、このミスの少なさを生み出すために「打球情報」が必要になります
そのため「良い球を打つには打球情報は要らない」「ミスを少なくするには打球情報が必要」という矛盾に向き合わなければなりません
ぺんてぃ
けどアマチュアレベルだと間違いなく「ミスの少なさ>質の高いボール」になるから、ここは外さないように!
手応えがあるメリット
- 打球情報が多い
- 情報が多いと調整しやすい
- 飛びを抑えやすい※
手応えがあると「ボール自体は遅く」なりますが、その分飛びを抑えやすくなります
というのも手応えの結果から「どういう風に振ったらいいか」イメージを掴みやすくなり調整しやすくなるからです
ただ「飛ばなくて収まっている」状態なので、ここをゴールにしてはいけません
ぺんてぃ
「ボールを潰す or 回転をかけて抑え込む」を上手く使って、勢いのある球をコートに入れるのを目指そう!
手応えでコントロールする?
- 手応えはあくまで「結果」
- 打感とボールの結果の関係性を紐づけるのが大事
ボールとラケット面の接触時間は「1000分の2~4秒→0.002~0.004秒」とわかっています
手応えを感じた時点でボールはラケット面から離れています。要するに「手応えを感じてからはどう頑張っても調整できない」事実を受け止めて欲しいということです
あくまで打球情報は「ボールを飛ばす過程にはなく」結果の中に存在します
少しの手応えと、スピン
【ショットの軌道】
テニスってどうしても、動画前半みたいなショットの方が気持ち良い。
けど僕が相手に「自分の嫌なショットはなんですか?」って聞くと8割はループ状のシコリ球!
チャンスを取るためにフラット系の練習も必要だけど、一般人が練習すべきショットは実はこっち??
【プロは知らんw】 pic.twitter.com/WmUZ26eMkq— ぺんてぃ(18) (@racket_labo) January 21, 2020
- 多少の手応えはあった方が良い
- 大げさに飛ばないモデルなら、回転をかけて調整できる
- 振り切って収めたい方こそ「控えめな手応え」を選ぼう
ミスを少なくするのを前提に、質の良い球を打ちたいのであれば「少しの手応え」があるセッティングを目指しましょう
また「少し飛ぶ」くらいならしっかり振りきることが出来ると、自分起因での安易なミスを抑え込むことも出来ます
自分のプレースタイルに合わせて「手応えの強すぎない、少し飛んでくれるモデル」を選ぶとパワーロスに苦しむことも、ミスとアウトを繰り返すようなことも無くなります
ぺんてぃ
ぺんてぃ
強い手応えを求めすぎて、勝てなくなってる方が救われますように!
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