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「正しい打感」選びのコツを解説!強い手応えの「罠」とは

この記事は?
  • 打感選びのコツを解説!
  • 失敗しやすい具体例も紹介
  • 調子の波が多い方「必見」

好きな「打感」が「競技的に適切か」考えたことはありますか?

巷では「パートナーの好きな理由を探してはいけない」的な話がありますが、ラケットやガットに関しては「好きな打感」が良いかどうか絶対に考えてください

なぜなら自分が選んだその打感が「競技テニスに適切でない」場合があるからです

≪打感選びについて≫要約すると…

  • 強い手応えで良いボールは飛ばない
  • ミスを減らすには、手応えは必要
  • 「矛盾」と向き合うのがテニス

僕はスピンの掛かった球を打ちこみたいから「ガツン!!」とした手応えが好きなんだよね!

ボールにパワーが伝わってる感じがあるし!

陽気なA君

ぺんてぃ

実はそれ…正反対!

ガツンとした手応えは「パワーロス」に繋がっていて、相手は簡単に返球できるんだ!本記事ではそんな間違いを正していくよ!

本記事では「適切な打感選び」について、まとめてみました!

正しい打感とは、何か

  • 打感のだいたいは「雑味」
  • 雑味が打球情報に繋がる
  • 大きすぎる雑味はパワーロスの原因

ショットの質は「打球情報」の積み重ねによって担保されます。そしてそれは「プレーの予測」に繋がります

「プレーの予測」とは、相手が何をしてくるかだけでなく「自分のショットの結果」がどうなりそうかも含みます

ショットの結果は打ってみないとわかりません。しかし中級者以上の方の多くは「打感」さえあれば自分のショットの結果は大体予測できるのです

でも打球情報が多い方がプレーの質の向上につながりそうじゃない?

なら「打感=手応え」は強く感じられれば感じられるほど良さそうだけど…

陽気なA君

ぺんてぃ

ここが「テニス競技」の大きな落とし穴!

打感は強すぎてはいけないんだ、解説していくよ!

野球とゴルフと打感

Embed from Getty Images

「エネルギー」が綺麗にボールに伝わってるとき、基本的には「手応え」はありません

野球選手からホームランを打つ感覚について聞くと、大体が「ボールを打っている感触がない」と答えます

またゴルフ選手にドライバーの感覚について聞くと、同様に「飛ばせるときは当たった手応えがない」と言います

どちらの2競技も「鋭いボール」が飛ぶ際は、手応えが無いのが当たり前の認識になっています

手応えと衝突エネルギー

  • 打感発生には衝突エネルギーが大きく関係している
  • 前方向に力を発揮するには、衝突エネルギーが少ない方が効率が良い
  • 手応えはパワーロスに繋がっている

鋭いボールを飛ばすには「ボールに自分から力を加える」「相手の力を利用する」の2つを上手く発揮する必要があります

この際に「衝突エネルギー」は必要なく、むしろ飛ばしたい方向と真逆に働く力なので「パワーロス」に繋がることになります

要するに「手応えが少ない方が勢いのあるボールになりやすい」と言えるのです

ぺんてぃ

ボールを飛ばすだけのことを考えると、打感はない方がいいんだね!

だから「打感=雑味」って表現をしたんだ!

テニスの打感と認識

  • 多くの人が「手応え=良いショット」と思っている
  • ボールを潰すあたりが、強い手応えだと思っている

テニスは「枠に収める」競技だが、強いボールが打てた方が圧倒的に有利です

しかし強いボールを打てた方が有利と分かっているのに、なぜか「強いボールを打つために、手応えが強ければ強いほど良い」と思ってしまっています

良いボールを打ちたければ「打感=雑味」は少ない方が良いのです

いいボールを打つためには「手応えが小さい」方がいいんだよね!これはわかったよ!

でもそしたら「手応えが全くない」セッティングを使ったら最強じゃない??

陽気なA君

ぺんてぃ

よい着眼点だね!理論的にはその通りだよ!

けどね、さっき言った「枠に収める競技」というのがポイントになってくるんだ!

次の段落から、その点に触れていくよ!

MEMO

「ここまでの話を整理すると…」

  • 一般的に手応えが無い方が良い
  • テニスの「強い手応え=いい球」の認識は間違っている
  • 良い球を打つには「手応え」は少ない方が良い

テニスと打感の役割

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  • ミスの少なさ≧質の高いボール
  • ミスを減らすには打感が必要
  • 強い手応えを避ければよい

テニスが「野球やゴルフ」と違うのは、より安定的に枠に収め続けなければ勝てない競技という事です

良い球を打つ以上にミスの少なさが求められ、このミスの少なさを生み出すために「打球情報」が必要になります

そのため「良い球を打つには打球情報は要らない」「ミスを少なくするには打球情報が必要」という矛盾に向き合わなければなりません

ぺんてぃ

ただでさえテニスは難しいのに、「この矛盾」があるから更に難しい!

けどアマチュアレベルだと間違いなく「ミスの少なさ>質の高いボール」になるから、ここは外さないように!

手応えがあるメリット

  • 打球情報が多い
  • 情報が多いと調整しやすい
  • 飛びを抑えやすい※

手応えがあると「ボール自体は遅く」なりますが、その分飛びを抑えやすくなります

というのも手応えの結果から「どういう風に振ったらいいか」イメージを掴みやすくなり調整しやすくなるからです

ただ「飛ばなくて収まっている」状態なので、ここをゴールにしてはいけません

ぺんてぃ

※印をいれたのも、飛ばなくて収まっている状態を目指してほしくないからだよ!

「ボールを潰す or 回転をかけて抑え込む」を上手く使って、勢いのある球をコートに入れるのを目指そう!

手応えでコントロールする?

  • 手応えはあくまで「結果」
  • 打感とボールの結果の関係性を紐づけるのが大事

ボールとラケット面の接触時間は「1000分の2~4秒→0.002~0.004秒」とわかっています

手応えを感じた時点でボールはラケット面から離れています。要するに「手応えを感じてからはどう頑張っても調整できない」事実を受け止めて欲しいということです

あくまで打球情報は「ボールを飛ばす過程にはなく」結果の中に存在します

少しの手応えと、スピン

  • 多少の手応えはあった方が良い
  • 大げさに飛ばないモデルなら、回転をかけて調整できる
  • 振り切って収めたい方こそ「控えめな手応え」を選ぼう

ミスを少なくするのを前提に、質の良い球を打ちたいのであれば「少しの手応え」があるセッティングを目指しましょう

また「少し飛ぶ」くらいならしっかり振りきることが出来ると、自分起因での安易なミスを抑え込むことも出来ます

自分のプレースタイルに合わせて「手応えの強すぎない、少し飛んでくれるモデル」を選ぶとパワーロスに苦しむことも、ミスとアウトを繰り返すようなことも無くなります

ぺんてぃ

僕も無知なジュニア時代の時に手応えを求めすぎて「薄ラケにプロハリケーンツアー130を55P」で使ってて、大事なジュニア期間を台無しにしたことがあったんだ!

ぺんてぃ

今はピュアドライブに125ゲージのポリを43P前後で張って、満足しているよ!

強い手応えを求めすぎて、勝てなくなってる方が救われますように!

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