- 好みの色をみつけてもらう記事
- 着色料で変わる使用感を解説
- 使いやすいカラーを紹介します
ポリストリングは「色」で性能が変わるって知ってましたか?
見た目の好みで選ばれがちな「ガット」の色。合わせるラケットを選ばず「締まった外観」に仕上げてくれる黒色あたりは特に人気です
しかし同じガットでも「色」を変えるだけで、大きく使用感が変わるのです
≪色で変わるストリング≫を要約すると…
- 大きく変わるのは「打球感」
- 同じモデルでも色が違うと別物
- 色が変わると、形状も少し変わる?
ブラストラフもポリなので、色によって感触が違う🤔
黒…3種の中で最も硬く、引っ掛かり感・潰れ感・弾き感が最も強い。性能維持は一番良い。
黄…球足が最も速い気がする。硬さは真ん中。一定時期が来ると急に緩む。
赤…最もホールド感が高く、コントロールが良い。3種で最も柔らかく、持続。 pic.twitter.com/rDPY74bGvb
— ぺんてぃ(18) (@racket_labo) June 10, 2021
ってことは好みの使用感と色の関係性が見つかれば…!!!
陽気なA君
ぺんてぃ
いろんな種類をいたずらに試すのではなく、色から好みを絞るのもあり!この記事はそんな使い方の手助けになるものに仕上げてみたよ!
本記事では「色で変わるポリエステルストリングの使用感」について、まとめてみました!
本記事は「ポリエステル」材質のみを対象にしています。
ナチュラルやナイロンも色によって多少変わりますが、ポリガットほどではありません。
ポリ色別、使用感まとめ
- クセが少ないのは「赤と黒」
- 黄緑系は柔らかいから人気?
- 白系は弾きは良い傾向
ポリの性能を決めるのは「構造」「形状」「ゲージ」「表面加工」「混ぜ物」の5要素
構造は基本的に単芯。形状も丸か多角形。ゲージは大体同じ(1.25mmなど)展開。表面加工はモノによって全然変わりますが基本的に滑りの良い状態に仕上げる。となると、ガット毎に異なる要素の大部分は「混ぜ物」
またポリストリングの中には「ポリエステル or ポリエチレン」素材をベースに、着色料をいれます。モノによってはアルミなどの金属を混ぜたり、化学物質を混ぜたりしますが着色料以外のほとんどは似通ったレシピになります。
要するに「混ぜ物」要素の中でも「着色料」の部分が大部分を占めており、だから色で性能が違うように感じられるのです
ぺんてぃ
けどそんなレシピだと「この世の終わり」みたいなカッチカチのガットになるけどね(笑)
ブラック / 黒色 傾向
- 標準的な柔らかさ
- モッチリした打感が多い
- 飛びも標準的
- 最もクセが少ない
黒色は「拒否反応」の起こす要素の少ない、「シンプル」で嫌味のない使い心地なものが多い傾向
明らかに硬い打感であったり、明らかに飛ばないといったデメリットがないので「困ったらとりあえず黒」という選ばれ方もされています
良くも悪くも尖りすぎていないので、個人的にも使いやすい色です
ぺんてぃ
ホワイト / 白色 傾向
- どちらかというと硬め
- 硬め or ボケた打感
- 平均~控えめな飛び
- 飛びを抑えたい方へ
2004年くらいまでポリガットの定番色だった「ホワイト」は、飛びを抑えられたモデルが多いです
ガチッとした打ち応えで弾き感の強いモデルか、その正反対のボケ気味の打感で前に飛ばないモデルのどちらかになります
共通する点としては、どちらも「控えめな飛び」といった要素です
ぺんてぃ
今の定番は、アイスコード・プラズマピュア・ポリツアーレブの3種!
レッド / 赤色 傾向
- 標準的~硬め
- はっきりとした打感
- 飛びは良いものが多い
- 個人的にオススメ
合わせるラケットを選びがちな「レッド」は、はっきりとした打感・素直な飛びが特徴
張りたて時は「フレッシュではっきりした」打ち応えで、緩くなってくると「ボテッ」とした鈍い打感になりがち
「コントロール性」が高く、試合の時に「安心して」使えるモデルが多いのも「赤色ポリ」の強み
ぺんてぃ
「ポリツアーファイア」は今もプロ使用率が高く、アマチュアにも人気のストリング
ブルー / 青色 傾向
- 硬め(たわまない)
- マイルドな打感
- 飛びは控えめなものが多い
- ソルティス以外は…
使用者の少ない「ブルー」は、使い手を選ぶハードな使用感が特徴
基本的に「にぶい」打感のモノが多く、良く言うとすべてのショットが同じような打感・悪く言うと打球情報の少ないストリングが多い傾向にあります
青系のポリは、多角形で引掛かり感のあるモデルを選ぶと「ぼけた打感→はっきりした打感」となり、使いやすくなります
ぺんてぃ
青色のポリを使うなら、硬めのものが良いかな!レーザーコードはいい感じ!!
グリーン / 緑色 傾向
- 淡泊でやや硬め
- はっきりした打感
- 飛びは控えめ
- 使い勝手が良い、人気
種類数は少ないもののハイパーGを筆頭に、高い人気を誇る「グリーン」
青ポリよりもはっきりした打ち応えで、コントロール性能が高いものが多い傾向にあります
球離れの早さは、「引っ掛かり感」でカバーしたモデルを使えれば気になりません。オススメ!
ぺんてぃ
コントロール重視ならハイパーG、ボールスピード重視ならエクスペリエンスを選ぼう!
フラッシュイエロー 傾向
- 柔らかい
- 淡泊であっさりした打感
- 控えめな飛び
- 衝撃吸収に優れている
パスパスした鋭角感のない、淡泊な打ち応えの「フラッシュイエロー」
「飛び」が控えめで、受け止める感触の強い「蛍光黄色」は飛びすぎを抑えたい学生層に特に人気
鋭いボールにはなりづらいですが、自分のスイングに忠実なボールを再現しやすいカラーです
ぺんてぃ
トロラインのキャビアだけは、唯一硬めの打ち心地
イエロー / 黄色 傾向
- 硬くて飛ばない
- 打ち応えの強い打感
- 控えめな飛び
- 今のラケットに合わせづらい
第二世代のポリガット達ばかりで、新製品の販売見込みの薄い「イエロー」
柔らかくてたわむ「黄金スペック」のラケットの飛びを抑えるのに最適でしたが、最近の硬めのフレームには正直合いません
ハードな打ち応えが欲しくて、飛びを抑えたい方は試してみると良いと思います
ぺんてぃ
黄色よりも先に「黒色」か「赤色」を試してほしい!
ハニーゴールド色 傾向
- 材質自体はかなり硬め
- 打ち応えは強く、柔らかい
- 飛びは控えめ
- 黄色より柔らかい
黄色のポリよりも、さらに昔に流行った元祖ポリエステル的存在の「ハニーゴールド」色
この色の新製品は20年近く出ておらず、おそらく今後も出ません。張りたては柔らかく気持ち良いですが、すぐ伸びて使い物にならなくなります
ナダルも「RPMブラスト」を使うまでは、ハニーゴールド色のポリエステルをしばらく愛用していました
ぺんてぃ
手に入れること自体が困難だし、気に入ったら入ったで探すのが大変なので変に触らない方が良さそう←
シルバー / 銀色 傾向
- 柔らかくて飛ぶ
- ホールド感が高く、柔らかい
- 意外と飛ばない
- 銀=アルパワーシリーズ
世界のトッププロも愛用するアルパワーシリーズで有名な「銀色ポリ」は、高いホールド感が特徴
アルパワー系からしか感じられないホールド感は、他に替えの効かないオンリーワンの使用感
最近のポリと比べると「弾き感少なく飛ぶ」傾向のカラーです
ぺんてぃ
熱烈なファンも多いため、あと20年以上は無くならないと思うよ
グレー / 灰色 傾向
- 硬くて飛ぶ
- ホールド感は少ない
- ボールを潰しやすい
- パワーがある方向け
銀色ポリよりも「硬い打ち心地」でボールをしばける「グレー色」
遅いスイングだと硬く感じるため、使用ハードル自体は結構高めに位置します
使いこなせると「おもしろいようにボールが潰せる」ため、ハードヒッターの方に好まれやすいです
ぺんてぃ
どれも「競技者」を意識したハードスペック!
オレンジ / 橙色 傾向
- 柔らかくて良く飛ぶ
- マイルドな打感
- 性能維持が高い
- コスパが高くオススメ!
2000年代中盤から一定の人気をキープし続け、2020年に再度ブレークした「オレンジ色」
「鈍めではっきりしない」打感は抵抗がありますが、飛び・スピン・性能維持項目においては基本的にどの「オレンジポリ」も優秀です
単張りにこだわらず、ハイブリットに使いやすいのも大きなメリット
ぺんてぃ
パープル / 紫色 傾向
- 柔らかくて、やや飛ぶ
- マイルドな打ち心地
- 性能維持が高い
- オレンジと黒の間
ガットの種類は少ないですが、マイルドな打ち心地と若干の弾き感を持つ「むらさき色」
オレンジよりも飛ばず、黒色よりも弾いて飛ぶ感覚。オレンジと黒の間くらいの性能だと思ってもらって大丈夫です
良くも悪くも「性格がまるい」ため、ハイブリットでは使いづらいです
ぺんてぃ
オレンジ色の方がパンチ力があって、むらさき色の方が面のたわみが強い感じ!
ブラウン / 茶色 傾向
- 柔らかくて、飛びが悪い
- マイルドな打ち心地
- ホールド感が高い
- ボールを潰しづらい
ソフトな打ち心地で、控えめな飛び・強いホールド感が特徴の「ブラウン色」
「快適に使う」という点で優れていますが、速いボールを打ちづらかったりボール抜けを感じたりと「強打」をするときにトラブルを抱えやすいです
単張りで使うなら張り上げテンションを上げて、ボールを潰しやすい仕様に近づけてあげるのが大事
ぺんてぃ
フィーリングだけで言うと、僕も結構好き!
ブロンド / 銅色 傾向
- 硬めで、飛びは悪い
- ホールド感少なめ
- ハードヒットしやすい
- ボールを潰しやすい
実質RPMパワーの一種類しかない「ブロンド色」
しっかりとした硬さが特徴で、自分からしっかり振れる方には「柔らかさと一定のホールド感」が感じられます
変なミスも抑えやすく、自分からハードヒットするプレイヤーからの評価が高め。
ぺんてぃ
パワーのあるラケットに採用して、飛びを抑えてあげるように使うと良いね!
結局、オススメ色は?
- おすすめは「黒・赤・緑」
- 飛びを抑えるなら「青・黄色」
- ホールド重視は「蛍光黄・銀・茶」
尖りすぎた性格の色も使いづらいので、とりあえず万能なカラーをまとめると「黒・赤・緑」です
こだわりが特にない方は「黒・赤・緑」の3色からお気に入りを見つけてみましょう
各色別のポリガットの使用感は、個別記事より確認してみてください
ぺんてぃ
いつも楽しく記事拝見させて頂いてます。ポリツアーファイアにも黒と赤があると思いますが、これらも本記事で書かれてる傾向と同じでしょうか?
ポリツアーファイアの赤を張ってみたことがあり、反発力は気に要ったのですが少し弾く感じが気になったので、黒の方にすることでそのあたり調整できないかと記事を読んで気になりました。
もちろんあります!黒の方がしっかりしていて、すこし食いつく感じがあります!
ありがとうございます!黒試してみます!
いつも面白い記事ありがとうございます。
ポリツアーレブ125のオレンジを使っているのてすが、悩みもありアドバイス頂きたいです。
調子よくラケット振れてる日は最高なのですが、イマイチなときは暴発が怖くて振り切れなくなります。
もう少し自身を持って触れるくらいに飛びを抑えられたストリングとなるとなにかあるでしょうか?
ポリツアーファイア使ったことありますか??
個人的にはオレンジレブの感覚が好きな人は、横糸にRPMパワーを張ってみると飛びすぎる暴発感を抑えつつもレブのパワー感を感じられるかと思います(^^)
参考にしてみてください!
早速ありがとうございます!早くてびっくりしました(笑)
ポリツアーファイア単張りとレブ✕RPMパワー試してみます!
すみません、確認しそびれてました。ポリツアーレブとRPMパワーのハイブリッドで、まずはそれぞれゲージのおすすめありますか?
ラケットはブイコアプロ100で球質はフラット系です。
125同士で良いかと思います!
横糸のテンションを2〜3ポンドさげてみてください!
ありがとうございます!