- ラケット(公式)の選び方を徹底解説
- 意外と陥りやすい「落とし穴」について
- 「損をしない」お得な買い方も紹介
「どのラケットを使ったらいいの?」と悩んでいる方を解決するための記事です
本記事を読み終える頃には「あのラケットが気になる!」とイメージを持つだけでなく、テニスマニアも実践する「お得な買い方」まで理解出来た状態になっていると思います
本記事は「300種超のテニスラケット使用実績」を持つライター(通称:ぺんてぃ)が解説します
ぺんてぃ中の人の1年の成果
・400記事書いた
・1年で0→39万PV/月達成
・テニス用品300種以上レビュー
・スポンサーがついた(暴露)
・メーカーへテスター協力
・フォロワー 560人→2000人超
・他業界で仕事取れるようになった
・知らない誰かを幸せにした←来年はyoutubeを取る!! pic.twitter.com/4nhwigKjvf
— ぺんてぃ@ラケットラボ (@ak_racket_labo) December 21, 2019
だからこそ当記事では「使ったことがある人じゃないと書けない内容」を中心に提供するよ
ぺんてぃ
【300種以上から探す】 硬式テニスラケットの選び方【徹底解説】
- ラケットの「スペック」を理解する
- ラケットの「個体差」に気を付けよう
- 失敗しないテニスラケットの買い方とは?
「テニスラケットを選ぶ」にあたり、気を付けなければならないことが「3つ」あります
それは「スペック」「個体差」「価格の違い」です。これらをきちんと知っているかどうかは「テニスの実力に直結する」と言っても過言ではありません
次の項目から早速説明していくよ!
ぺんてぃ
記事の前半は「初心者向け」の内容を中心に扱っています
スペックについて理解のある方は「個体差に気をつける」までスキップしましょう!
【スペック】テニスラケットを選ぶ
- 重量:ラケットの重さ
- フェイス:面の大きさ
- バランス:ラケットの重心位置
- フレーム厚:ラケットの厚み
- フレックス:ラケットの硬さ
- グリップサイズ:グリップの大きさ
- ストリングパターン:ガットの目の粗さ
重量:ラケットの重さ
- 軽め:~285g
- 標準:285~305g
- 重め:305~320g
「テニスラケットを選ぶ」にあたって最も大事な項目は「ラケットの重さ」です
重さは「振りやすさ・ボールの飛び・打ち負けづらさ」に直結するため試合結果にも影響しやすい項目
小学生~中学1年生・シニアの方は軽めの物、それ以外の方は標準の重さのラケットから使い始めると失敗しづらいです
- 振り抜きやすい
- ボールをミートし易い
- 無理なフォームになりづらい
- 相手のボールに押される
- 面がぐらつく
- テニス肘等のケガのリスク増
- ボールを飛ばしやすい
- 相手のボールに打ち負けづらい
- 身体全体を使うフォームになる
- ラケットを扱うのが難しくなる
- 振り抜きづらい
- 無理をして使うとケガのリスク増
最初の1本は「標準の重さ」から選んで、2本目から好みに合わせていくのがベター!
テニス歴15年の僕も「300g」の標準のラケットを使っているよ
ぺんてぃ
フェイス:面の大きさ
- 小さめ:~99inch²
- 標準:100~107inch²
- 大きめ:108inch²~
フェイスとは「ラケットの面の大きさ」を指し、打球感やボールの飛びに影響します
一般的に面が大きければ大きいほどボールに当てやすいと言われていますが「ボールの当てやすさには関係ありません」
「初心者ほどボールの当てやすい面の大きなラケットを使うべき」というアドバイスは全く無意味です
メモ
面が大きい→ガットの撓み大きい・飛ぶ
面が小さい→ガットの撓み小さい・飛ばない[/memo]
バランス:ラケットの重心
- トップライト:~310mm
- イーブン:315mm前後
- トップヘビー:320mm~
バランスとは「ラケットの重心:重さが釣り合う位置」を指します
トップライトと言われる状態は「グリップ側に重さが集中している場合」で、トップヘビーは「ラケットの先に重さが集中している状態」です
静止重量の重いラケットはトップライト、静止重量が標準~軽めのラケットはトップヘビーが採用される場合が多いです
「トップライト」のラケットは取り回しが良く、「トップヘビー」のラケットはラケットヘッドを走らせやすい特徴があります
普通に持てば少ない力で強い力を出せるよね!逆に重い方を握って振ると取り回しが軽く感じられるよ!
ぺんてぃ
スイングウェイトについて
- 軽めのSW:~274
- 標準的なSW:275~290
- 重めのSW:~291
スイングウェイトとは「ラケットを動かしたときに感じる重み」を数値化したもの
ラケットの重量・バランスにより、相対的に決まる数値になります
SWが大きければ大きいほど取り回しは重いがボールが良く飛び、小さければ小さいほど取り回しは良いが衝撃感が強くなる傾向
高い競技レベルが要求されるシーンだと「重めのSW」を扱えた方が打ち負けづらくなります
ぺんてぃ
上の目安はガットを張ってない状態ね!
フレーム厚:ラケットの厚み
- 薄い:~22mm
- 標準:23~26mm
- 厚い:27mm~
フレーム厚とは「ラケットの側面の厚み」を指します
市販されているラケットのほとんどは21mm~28mmで、薄い~標準とされるモデルがほとんどです
フレームが厚くなればなるほど「飛びが良くなる」効果がありますが、飛びすぎるラケットはミスの原因になります
初めてラケットを選ばれる際は「標準の厚み」のモデルがオススメ
メモ
20数年前は厚ラケが流行りましたが「硬い・飛びすぎ・軽すぎ」を理由に、シェアが縮小されていきました
現代のラケットは過去の物よりも良く飛ぶので、薄くても非常にパワーのある飛びをするモデルもあります[/memo]
ラケットの硬さ:フレックス
- 柔らかい:~RA62
- 標準:RA63~RA69
- 硬い:RA70~
ラケットの硬さはフレックス(通称:RA値)を使って評価します
ラケットの剛性が高いと「弾きが良い・ボールが飛ぶ」といった性格を持ち、柔らかいと「しなる・飛びが「抑えられる」傾向になります
ちなみにフレックスの高低で「画像のようなラケットの折れ」には影響出ません
重量やフレーム厚を決めた時点でおおよそのフレックスは定まってきます。初心者はこの数値にはこだわらなくてOKです
更に詳しい解説については以下記事を参考にどうぞ
ぺんてぃ
硬さによるテニスラケットの選び方の記事はこちら
グリップサイズ:太さ
- 一般男性:G2,G3 目安
- 一般女性:G1,G2 目安
- ジュニア:G1,G2 目安
グリップサイズは握り心地・太さに関係します
#2 とか 3 が書いてあるのわかりますか?「日本向けはG1,G2…のような表記」で「4 3/8 といった表記は主に海外向け」になります
グリップサイズが細いとリストを使いやすい、太いと打ち負けづらいといった説明をしているサイトも多いですが「自分に合ったちょうど良い物」を選ぶのが一番大事です
むしろ適正に対して細すぎると手首を痛めやすいし、太すぎるとインパクトが極端にズレます
メモ
G2を選び、その上からオーバーグリップを1枚巻く選択をする方が大多数
テニスをする中でもう少し太くしたい・細くしたいといった願望が出てくるので「迷ったらG2」にしましょう
メルカリ等で中古を出品するにもG2が一番高額で売りやすいです[/memo]
グリップサイズに関して詳細に知りたい方はこちら
ストリングパターン:目の粗さ
- 標準:16×19
- 細かめ:18×20
- 粗め:16×15
最後に、ストリングパターン(目の粗さ)について紹介します
ショップで売られているラケットの8割以上が「16×19」が採用されており、初心者の方にも「16×19」を選んでテニスを覚えることを強くおすすめします
目の粗さは「回転の掛けやすさ・ボールの飛び」に直結するので、後々こだわっていきたい項目になります
見た目的にも「18×20」だと回転掛からなそう!と敬遠する上級者の方も少なくない!
想像以上に掛かるんだけどね(笑)
ぺんてぃ
【個体差】同じラケットも実は別物?
- ラケットには「ばらつき」がある
- 最大のばらつき同士=完全な別物
- スペック計測で測るべき3項目
これまでは「違うシリーズからモデルを絞る」ためにスペック項目を紹介してきましたが、更に「同じモデル内からお気に入りを選ぶ」方法を知っておく必要性があります
最近のテニス界では「スペック計測」の重要性が認識されてきています。しかし初心者の方はもちろん、テニス用品の選び方を全てコーチ・店員に任せている方は「知らないが故に損をしている」可能性も
お気に入りを見つけるために・同じラケットを複数本揃えるために「バラつき・個体差」について理解しておきましょう
ラケットのバラツキとは?
【スペック計測】
最近は結構こだわって注文されている方が多く、これはとてもいい傾向!
一般的に重量で4g程度、バランスポイントで3mmほど変わってくると個体の違いを感じるそうです。
ただ個人差が大きく錦織選手なんか1g、1mmの違いもわかるようで😭
スペックのこだわり方の記事を書いてみます👍 pic.twitter.com/3Ffr53jrPk— ぺんてぃ@ラケットラボ (@ak_racket_labo) August 22, 2019
- 製造工程時に起きる誤差
- 低価格のための「際どい」出荷基準
- 完全な別物が混在する現状
テニスラケットの作り方は意外とアナログで、大部分の工程で「手作業」が行われてます
だからこそ「すべてを統一するにはコストが掛かる」ので出荷基準を設けて、限界幅を設けているんだ
ぺんてぃ
バラつきの例
EZONE2020のSW軽すぎ問題?がコア層から確認!共有します
生産者?の”VDM”の取り付け位置のばらつきによりSW260〜275のものが流れてるとの事!(1番的には280〜290が標準)
僕の懇意のショップ内にはなかったので、噂?の域を出ませんが、EZONEを直近買う予定のある方はスペック計測して自衛しましょう🐧 pic.twitter.com/oZb54oYiDP— ぺんてぃ@ラケットラボ (@ak_racket_labo) February 18, 2020
発売からかなりの大人気を誇るEZONEも初期ロットで怪しい話がありました(この対策のための品薄だったのかな?)
スイングウェイト280~290が基準のモデルの中に260~275が混入すると、それはもはや「ライトモデル・エントリーモデル」が全く同じデザインで紛れ込んでいるという事になります
重量、バランスが似通っているのに振り心地違うという事実は計測していなければ「買って使わないとわからない」のです
ましてや使ってても違和感程度に済ませてしまう人は「知らず知らず打ち負けてる状態」になっている恐れもあるよね
ぺんてぃ
スペック計測出来ない店で買うな
- 店構え<スペック計測
- ネットでもスペック計測可能!
- 重量、バランス、SWの3点計測
ラケットのモデルを絞り込むまでは、どこのお店・サイトでもOK
ただ「実際に買うならスペック計測の出来るお店」で買いましょう
ウィンザーや KPI などの大型テニス専門店でも出来ますし、海外正規品を扱うお店のラケットショップロブやテニスショップ アミュゼでも計測してもらえます
ぺんてぃ
【まとめ】テニスラケットの選び方
- 各ラケットスペックの意味
- 同じラケットにも個体差がある
- 重量、バランス、SWの3点計測は大事
けどもっと具体的なラケットとか、オススメとかも聞いてみたいんだよね[/say]
別記事にて「打球感」「飛び」「求める性能」から選ぶ方法を解説するね!
ぺんてぃ
「テニスラケットの基本」とも言えるスペック・バラツキについての理解はしてもらえたかと思います
別記事にて実際に選び抜く方法について解説します
ぺんてぃ
今のうちに「新製品情報」や「黄金スペック」についての理解を深めてはどうでしょう?
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通販とかでもグリップサイズってG2とG3が普通ってなってますけど、絶対太いと思うんですよね。。
細すぎる分には上からいくらでも巻ける。
でも太過ぎるとそうはいかない。
グリップサイズが合わないだけでラケットをもう1本
だからとりあえずG1を買うべきだと思うんです。
G1、とまでは言い過ぎかもですが太すぎるのが嫌だからとりあえずG2という方が多いように思います。
オーバーグリップで調整するとグリップがふかふかしすぎて、適切なインパクトが出来なくなるためなるべくジャストサイズで買いたいですね!
ちなみにヘッドは後からグリップサイズをカスタマイズする事も可能です!
ぺん語でじわりました
6種の打球感を説明したリンクの作成お待ちしてます笑
[…] 【300種以上から選ぶ】 硬式テニスラケットの選び方【徹底解説】 […]
質問です!ぺんてぃさんはラケットのインプレや比較するときのストリングってどうされてますか?
ストリングによってラケットの打ち心地も変わってきちゃうと思いますし、今のラケットに合わせたストリングが候補のラケットに合わない可能性もあるかなぁと思ってます。
ペンティさんがそういう時に使われているものや、使ったことのある中で最もストリングの個性の少ない、ラケットの違いを感じやすいと思ったストリングがあれば知りたいです。
よろしくお願いします。
僕がポリユーザーであること、読んでくれる方がイメージを持てるように使用率の高いものを前提に選んでいます!
結論から言うと「ブラスト・4G・アルパワー・ブラックコード」この辺ですかね?
またラケットの感触を確かめるためには、柔らかすぎるガットだと打感が似通ってしまうためある程度硬めのをあえて選んでいます!
僕の中のベーシックガットは「プロハリケーンツアー」なんですが、今のフレームに合わすのには硬すぎて使えなくなってしまったのが本音です笑
今はインプレ用にはアルパワーかブラスト125を張ってますね!
とてもわかりやすく回答してくださってありがとうございます!
僕はまだポリを使っていないんですが、挙げていただいたガットたちはポリに移行した時の参考にさせていただきます!
質問を重ねてしまいますが、ナイロンの場合だと、ミクロスーパーやAKPROなどは「ある程度硬め」に当てはまりますか?ナイロンも普段はマルチを多く使っているので、あまり硬いものの具合がわからなくて、、
ラケットメーカーBIG4【ウィルソン、ヘッド、バボラ、ヨネックス】
【Wilson】
・ラケットパワー大
・スピンというよりは、フェデラーやデルポトロのよりに前方向に伸びるボールを打ちたい人に
【BabolaT】
・ラケットパワー大
・とにかく跳ねるスピンで攻めたいという人はこれ一択。ナダルやティームのように
【HEAD】
・コントロール・操作性良
・ラケット自体のパワーは上の2つよりは少し控えめなので、
一発で取るというよりは、丁寧にラリーを続けてスピン,スライス,フォア,バックどのショットも基本に忠実にバランスよくこなしたい人向け。
ジョコビッチやガスケのように
【YONEX】
・HEADと同じくラケット自体が飛ばしてくれるのではなく、自分が振っていく感じ
・サーブとバックハンドは両手でも片手でも打ちやすいが、その四角いフェースゆえかフォアハンドは使う人を選ぶ。ワウリンカになりたい人はこれを選びましょう