ガットを選ぶうえで気になる他の人の評判。
当サイトの記事も含め、各ポリガットに対する情報は国内でもそこそこあります。
しかしながら統一の基準にて評価されていないが故に、どうしてもばらつきが出てしまい参考にならない製品もあるでしょう。
本記事では、海外で最もテニスの詳しいデータが記載されているTennis Warehouseを参考に、ポリのテンション維持性能について整理してみました!
439種類のポリガットのデータ
日本国内で流れている製品、海外製品でラインナップはもちろん違います。
TWでは既製品のデータのほとんどが掲載されているため、膨大な情報量があります。本記事に使ったデータの総量は以下の通りです(笑)
もちろん、全てに目を通すと時間が膨大になってしまいます。データを厳選・整理し、以下2通りの内容のランキング形式にしてみました!
全ポリガットのテンション維持率TOP30
国内外を含めた既製品ポリガットのテンション維持率TOP30のデータを紹介します。
なぜ30位までかというと、ニッチな製品・メーカーが登場するためTOP10までだと情報量として不十分だと考えたからです。
皆様がいつも使っているガットがTOP30に入っていますかご確認ください!
※Tension Loss (%)が張り上げ後からの低下率を表します。数字が大きければ大きいほど緩みやすいという事です。
※Stiffness (lb/in)はガット硬度を表します。数値が大きければ大きいほど硬いガットという事です。
国内主要人気ポリのテンション維持順位
全ポリTOP30の中には国内で使用率の高いモデルのほとんどがランク外でした。
そこで国内での使用率が比較的高いモデルを抜粋しグラフにしてみました!
439位が最下位のため、219位がポリの平均的なテンション維持になります。
データの相関性について
1位から最下位まで目を通しましたが、全体的に下記傾向が見られるような気がしました。
- 硬いガットはテンション維持が高い傾向
- ゲージの細太でテンション維持は決まらない?
- メーカー毎の差がはっきりしている
硬いガットはテンション維持が高い傾向
ガット自体が硬い程テンション維持も高くなる傾向にあると感じました。
柔らかい材質程変形に弱く、伸びやすいという事でしょう。テニス界で認知されている内容と比較的同じ結果だったように思えます。
ちなみに1位のテクニファイバーのHDXツアーは、他の単芯ポリと構造が異なっており、マルチ構造のポリエステルのため他ポリとは別次元の柔らかさなのに、テンション維持が高いのだと考えられます。
ゲージでテンション維持は決まらない?
細いガットの方がテンション維持が高い傾向にあるのかなと思いましたが、テクニファイバーのブラックコード4SやソリンコのハイパーG等は太いゲージの方がテンション維持が高いです。
統計を取ればおそらく細いゲージの方がテンション維持が高い気がします。考察の余地があります。
メーカー毎の差がはっきりしている
ソリンコ、ルキシロン、シグナムプロを始めとしたベースが硬いストリングを作るメーカーはテンション維持が高い傾向が見られます。巷の評判でもテンション維持が最悪と揶揄されるアルパワーシリーズも平均並みという結果でした。
一方で第3世代のポリストリングと言われる柔らかさを売りとしたポリファイバーや、業界一柔らかいとの呼び声の高いエナジーを作るポリスターは総じて順位が低い傾向にあります。ちなみにポリスターは200mで7,900円と破格のため、張り替えし易い分気にしなくても良いかもしれません。
テンション維持に関するデータを参考に、自分に合ったガット選びに役立ててもらえればと思います。