2年~3年周期で開発され続けるテニスラケット達
カーボン製ラケットからの脱却はないものの、特定のスペックが市場を独占してきたのは間違いのない事実
そのスペックとは皆さんご存知の”黄金スペック”
ぺんてぃ
ただそんな黄金スペック人気も陰りが見え始め、徐々に薄ラケに押される展開に
薄ラケ勢・しなるラケット勢のかつてない勢いに黄金スペックがどう対抗していくのか今後が楽しみ!
周期的にピュアドラ、アエロのモデルチェンジはないし、期待できるのはEZONE100かな??
あとはスピードが来年モデルチェンジするだろうから中厚に寄る設計か、それとも薄ラケに寄るか興味深い! pic.twitter.com/qrQqyk386f— ぺんてぃ@ラケットラボ (@ak_racket_labo) August 10, 2019
本記事では黄金スペックに変わる、次世代楽ラケのスペックはこれ!!と考察してみました
【要約】次世代ラケットのスペック
- 102inch²以上の大きめフェイス
- 薄ラケと中厚の間のフレーム厚
- 剛性感<柔軟性による安定感
ぺんてぃ
しなりすぎて飛ばない薄ラケも淘汰?
適度に飛びながらもフレキシブルさが求められる昨今において、メビウススペックと軽量柔らかめラケットの2種類が生き残りそう!
フェイス100は中途半端??
軽量ラケットを舐めるべからず
98インチ、今の面の大きい軽量ラケットは軽いのに打ち負けづらい安心感を常備
ブレードだけでなく、グラビティSやクラッシュ108等試すもののほとんどが、ツアー系の305g超えるラケットに匹敵するしっかり感があります
取り回しが良いのにパワーもあるので、攻守の切り替えがしっかり出来る印象
スピンは黄金スペック超え!
黄金スペックも十分スピンを掛けられますが、102inch²以上のラケット達はそれ以上にしっかりスピンが掛かります
面が大きいのでフェイスを広く使える感覚や、フェイスの撓みを利用して回転を掛けられる感覚が特に秀逸
楽というだけでなく、戦力的にも積極的に使っていける攻撃的なスピン性能が魅力
薄くも厚くもない準薄フレーム!
黄金スペックの出現背景とは?
振り回すのがきつい薄ラケ、軽いが飛びすぎる厚ラケが2極化していた時代に生まれた黄金スペック
厳密に言うと当時生まれたピュアドライブの一人勝ちから伝説が始まり、徐々に他社ラケットに模倣されていきます
2019年現在は、中厚だと弾きすぎて嫌!という方が多く、柔らかくて適度に飛んでくれる薄ラケに人気が集まっています
無造作に打てる+伸びるか?
中厚ラケットのパワーをコントロールするためにスピンで抑える技術が必須
ただ基本的にスピンを掛けるという行為は、ボールにブレーキを掛ける事にもなるので推進力を奪うきっかけに
逆を言うと無神経にボールをヒット出来るラケットであれば、失われるはずのスピン分の推進力を含んだボールに生まれ変わります
柔軟性が今後好まれる理由
テンポの早いテニスが主流
プロ間では既に、同じところに2回以上連続して打たないことをセオリーにゲームプランを組む風潮があります
日本におけるアマチュアレベルにおいても、球足の遅いオムニでのテニスで主導権を握るためにショットの初速以上に展開の早さ・テンポの早さが求められ始めています
黄金スペックはミスマッチ
高い打点でボールを打ち抜く、打点を落としてショットで押し込むテニスに相性が良いとされる黄金スペックは、テンポの早いテニスにはあまり向いていません
一部の感覚の良い方を除いた時に、球離れの早さ・強いパワーアシストはプレイヤーの邪魔をしてパフォーマンスを下げてしまうことがしばしば
そのため黄金スペックよりも飛びを抑えやすくて、かつ取り回しの良いラケットが求められるようになるのは必然です
球持ちの良さ=柔らかさ
そこで必要とされるのがフレームの柔らかさ
雑にボールをインパクトしても、打球精度を整え返球出来るの能力の高さが柔らかいラケットの一番のメリット
フェイスの撓みとスイングスピードでボールは飛ばせるので、しなりがあっても原則には繋がりづらいでしょう
次世代楽ラケットの先駆け??
グラビティS 2019
24mm厚のパワー、振り抜き感の良い285gの重量設計、そしてカンカンさせないフレックスの柔らかさが今後の流行りを片鱗を感じさせてくれます
強く当てても収まりが良く、軽く当てても飛ばしてくれる半自動的で制度の良いアシストが魅力
クラッシュ108
しなり感がめちゃめちゃ強いのに、しっかりスピンが掛けられるしっかり感も感じられる柔らかフレーム
特徴的なホールド感に加え、軌道も上げやすい使用感なのでスピン系の方に特におすすめ
次世代楽ちんモデル まとめ
いろんなラケット使ったから断言するけど、次流行るラケットはフェイス102〜108インチで285〜290gでフレックス柔らかめで名前でライトスペックの先入観を持たせないモデル!!
薄ラけだけど飛ぶってのは試合に出る人にしか響かない!
エントリー〜中級がメインだけど、競技者も使っちゃうのが肝! pic.twitter.com/Rwh24gPpXE— ぺんてぃ@ラケットラボ (@ak_racket_labo) August 7, 2019
適応力のある競技者から徐々にスイッチが始まり、数年後には黄金スペックのシェアが激減しているかも
薄ラケは苦手だけど、なんか中厚もしっくりこないんだよな~って方は時代を先取りするチャンスかも
ブレード V7.0の軽量モデルやブイコアプロ100のLGモデルの人気も、今後のテニス市場を左右しそうですね
非常に興味深い内容でした。
トップライト好きなので黄金スペックは簡単という割に振り回しにくい(振り抜きやすさとは別)、しっかり振り抜かないと回転不足でアウトすると感じています。別な角度からですが息子(6歳)を見ていても重たい25インチを頑張って振り抜くよりも軽い23インチを自在に操ってコース狙ってる方が見ていて楽しいです。大人も先入観を捨てて色々と試してみるべきかもしれないですね。
振り抜きやすいラケット(軽量化)、簡単に弾きすぎない柔らかさ、スピンの掛けやすさ(フェイスサイズによる撓み)がテーマになりそうですね!
ラケット探しの観点も固定概念から離れて、試してみる必要があるという点、強く同意します!!