【国内正規品と海外正規品】
テニスラケットを購入する際海外正規品というワードを最近よく耳にするようになりました。
しかしながらこの国内正規品と海外正規品の違いを理解されている方が意外にも少ないなと思います。
「海外正規品は別物だから安い?」
「偽物が混ざるから保証出来ない?」
「保証がないから安いんでしょ!」
こんな誤った考え方を持たぬよう、国内正規品と海外正規品についてまとめてみました。
また、この記事を読んで一度ご自身のテニス環境におけるお金の使い方についても考えて頂ければと思います。
国内と海外正規品の流通経路
国内正規品 流通経路
最もわかりやすい違いが価格です
国内正規品は¥28,000-だとすると海外正規品は約¥20,000-前後で売られます
ではこのロジックを説明していきます
国内正規品の流通経路は上記のようになります
- メーカー→国内卸
- 国内卸→小売り店
- 小売り店→ユーザー
国内卸で価格がある程度釣りあげられることにより、国内のラケットの価格が安定しています
海外正規品 流通経路
- メーカー→海外販売店
- 海外販売店→国内小売店
- 国内小売店→ユーザー
ポイントは国内卸業者を通さず、海外から物が小売店に入ってくる点
国内卸を通さない分、価格の均衡が崩れ時価でラケットを仕入れることが出来ます
生産地は同じ??
結論から言うと、市販品のラケットの成型場所は原則同一箇所です
海外正規品と国内正規品を分ける理由にはロット管理と検査基準によるものでしょう
しかもメーカーによっては多少の差はあるでしょうが、国内正規品と海外正規品はほぼ同一物で
どのメーカーも日本国内用は外観検査を厳しくし、海外の物は甘めにしてるとかしてないとかと
ただラケットの塗装が悪い物も国内正規品として店頭に並んでいるため、この検査基準はあくまで噂だと思います
生産効率を考えると海外工場の一か所で成型をし、流通用管理ナンバーだけの管理が最も製造コストを抑えられます
ラケットの保証制度について
メーカー国内窓口での保証
国内正規品には100%メーカー保証がついています。
内容としては、購入後から指定期間内に発生したメーカー責任を思われる不具合に対して交換を受け付けるというものです。
一方海外正規品にはメーカー保証がついていません。ここが海外正規品が敬遠される大きな理由です。
なぜメーカー保証がつかないのか
厳密に言うと、海外正規品にはメーカー保証が初めからついていないわけではありません。
メーカー保証が失効することにより、つかなくなるのです。
具体的には、メーカーは1次消費者までを保証対象としています。いいかえると海外正規品は国内小売店に来る段階で消滅してしまうのです。
つまり海外正規品を販売している小売店の段階までは保証が効くが、その後の輸入先の国内小売店は2次消費者扱いとなり保証が無効になります。
海外正規品には別の保証がついている
しかし、海外正規品=保証がないと考えるのは時期尚早です。
実は海外正規品にもメーカー保証と同等内容以上の保証がついているケースがあります。
それはいわゆる店舗保証というものです。海外正規品を販売する店舗の多くがメーカー保証が受けられない二次消費者のために、ショップ独自で店舗保証を扱っています。
中身はメーカーが保証してくれるレベルの破損・クレームは小売店側で同等の保証をするというものです。
場合によってはメーカー保証よりも手厚い保証をして頂けるケースがあります。
まとめ
- 国内も海外正規品も基本的に同じ
- 店舗保証で海外正規品も安心
- 海外正規品は店舗保証を確認
国内品は良い、海外品は悪いという理屈のない分別が国内的に過剰なように思えます。
海外品も出元がきちんとしており、正規品としての取引実績があれば100%問題ないと私は考えています。
また私自身の過去の取引実績からも下記店舗は全く問題ありません!
国内正規品・海外正規品共にそれぞれメリットがあります。
数年前よりも情報があふれている今だからこそ、きちんと調べて納得して買うというスキルが求められているのかもしれません。