- ラケットに中折れはない
- しかし寿命は存在している
- ラケットの寿命について解説
テニスラケットの買い替えにあたり、「中折れしたから」というフレーズを誰しもが聞いた・使ったことはないでしょうか?
しかし結論から言うとテニスラケットに中折れなんてありません
ぺんてぃ
だからこそ言いづらかったのですが、今回断言しておきます!(笑)
1本2万~3万円するテニスラケットは高額な買い物です。だからこそ必要のない買い物をしないよう、本記事ではテニスラケットの寿命について解説してみました
【寿命】テニスラケットに中折れはない
- 性能劣化 ≠ 中折れ
- 直せるラケットの不具合とは?
- ラケットの寿命のケースを紹介
メモ
中折れと勘違いし易そうなケースを取り上げてみました!
まずはテニス界の中折れの認識の実態、そして改善策を記述します[/memo]
一般的な中折れの認識
グリップ割れの事を中折れて言ってる人もいそうですね〜 pic.twitter.com/5gEdNhLg5i
— ガエル・モンフィスbot(手動) (@monfils_bot) January 3, 2020
- ラケット内から異音がする
- ラケット内部にヒビがある(気がする)
- 塗装表面にまで浮き出たヒビ
- コシが無くなる
- ボールが飛ばなくなる
- 身体が痛くなり始めた
テニスラケットの中折れ?と自覚のある方の多くが上記どれかに属します。ざっくりと異音・ヒビ・コシのジャンルに分けられますが、寿命にあたるものは中折れではなく「折れ・性能劣化」です
ではどれが「折れ・性能劣化」にあたるのかを解説してきます
ぺんてぃ
間違えないようにしよっと
ラケット内部の異音→改善
- ラケットに入り込んだ砂
- カーボン、樹脂の剥がれ
- グリップエンドの緩み
パンパンっと音がするのが正常な状態。しかしラケット内部に異物が合るとビーンっとした肘に響きそうな共鳴音が発生
またグリップエンドパーツの緩み、キャップのハマり方が甘いとミシっとした音が出ます
しかしこれらは、下記方法で直すことが出ます
- グリップキャップをあけて、異物を取り除く
- グリップエンドパーツを締め直す
ぺんてぃ
蓋をあけて出てくるのは、砂もしくは微量のカーボン・樹脂の残骸!
けど、これらも全く寿命を表すものではないよ
中折れのヒビの真実
- テニスラケットは基本空洞
- 詰まっているのはウレタン
- 本物のヒビなら塗装に浮き出ます
テニスラケットは基本的に空洞です。成型後、フレーム強度が欲しいところや荷重したい場所にウレタン樹脂を詰めて市販品として出来上がります
一般的に使う中折れはフレーム内部のヒビに対して使いますが、ヒビが入るべき中心にカーボンはありません(つまり中折れなんて存在しない)
では逆に内側から本物のヒビが入ってくるとどうなるかというと、下記画像のようになります
つまり本当に内側のカーボン部分にひびが入ったなら、遅かれ早かれこんなわかりやすい状態にクラックが入ります
ぺんてぃ
小さいヒビ・塗装の欠けがある時を境に急にわかりやすくクラックになるんだね!
折れたラケットのカーボン部には触らないでください
微細な棘が刺さると、医療機関でないと抜くことが出来ない場合もあり大変危険です
廃棄するか、ビニールなどに包んで丁重に扱いましょう
ラケットの寿命について解説
- 寿命が来たラケットの定義
- コシが無くなるの嘘と本当
- ヒビが入りやすい箇所を紹介
折れるまで使う?カーボンがむき出しになるまで使う?かな??[/say]
ぺんてぃ
けどその変わってきた使用感・影響が特に悪さをしていないなら気にしていなくても良いかも!
では詳しく解説していくね!
ラケットの寿命について
寿命が来たラケットには「コシがなくなる」って聞いたことがありませんか?
これを感じるようになったら個人的にも買い替えを推奨しています。
コシが無くなったと言われるラケットは、ボールを前に飛ばすパワーが弱くなり明らかに飛ばなくなる感覚がします
ぺんてぃ
コシのないラケットは喰いつき感が強くなるけど、その後の射出部分が弱くなるんだね!
コシがなくなる…嘘と本当
- カーボンの強度はさほど落ちない
- 樹脂の剥がれが大きな原因
- 飛ばなくなる、打感が柔らかくなる
コシが無くなる=カーボンがへたる、わけではありません。カーボンを繋ぎ合わせる樹脂の経年劣化が主な原因とされています
新品のラケットは最もフレッシュな状態なので、フレックス(ラケットの剛性)は高くなります。逆に使い込めば使い込むほどフレックスはやや低くなっていきます
つまりラケットを使い込むほどフレックスは柔らかくなり、喰いつき感が強くなっていくのです。
ぺんてぃ
日本語ってややこしい~!けどこれは言い回しだけの問題なので、そのまんま使ってても大丈夫かな
買い替えを推奨するケース
- 飛びが悪いと感じる場合
- 運動効率を気にしたい場合
- 相手に踏み込まれている場合
あからさまにヒビが入ってなければ、寿命を気にする必要はないです。しかし使い込んだモデルほど飛びが悪くなっているのは事実です
元々の設計に対してフレックスが著しく下がってしまった場合、伸びのある鋭いボールを飛ばしづらくなっている可能性も
ぺんてぃ
ヒビが入りやすい箇所
- フェイス1~2時、10~11時部
- スロート部分
- フェイスとスロートのつなぎ目
フェース:1時~2時部分
スロート部分
つなぎ目部分
ぺんてぃ
中古のラケットを買うときのチェックポイントにしたいね!
【まとめ】中折れ・寿命について
- 中折れはない!性能劣化に注意
- 表面にヒビがなければ大丈夫!
- 飛ばなくなったラケットは買い替え推奨
高校3年間使ってたラケットも一応まだ使えるって解釈で大丈夫かな?[/say]
ぺんてぃ
その上で、ボールが飛ばなくなっていないか念入りにチェックするのをお勧めするよ!
中折れ疑惑のラケットは①グリップキャップを開ける、②グリップエンド部を固定するで大方改善出来ました
その上で本当に自分のラケットが寿命かどうか細部までチェックすることが大事ですね
もし新しいモデルに買い替えたいけど、どれにしたらいいか絞れていない方は下記記事を参考にどうぞ!