身内内で楽しく競うテニスで勝ちたい!競技テニスとして市民大会・草トーで上位進出を目指したい!と欲を出す頃にハマりがちな”自滅による負け”
試合に意気揚々と臨んだものの、自分の自滅が原因で初戦敗退を積み重ねているプレイヤーも少なくないでしょう。
陽気なA君
それで1.2回戦敗退という時期が僕にもあったな~
特に「アウトによる直接失点」を気にする結果、飛ばないラケットに手を出してみたり、ガットを60Pで張っていたりと道具で何とかしたいと思い始めます
しかしながらそのラケット・セッティングが不適切が故に、更に沼にはまるプレイヤーも大勢いるのが現実
本記事ではラケット・セッティングによって飛びすぎを抑える方法についてまとめてみました。また再現性の高いラケットについてページ下部で紹介します。
ぺんてぃ
適切なセッティングをすれば、ベースとなる基本ショットのほとんどのミスは勝手に減るよ!これほんと!
飛びを抑えるセッティング論
- ミスの種類は全部で4つ
- アウトしない≠飛ばないセッティング
- 緊急時に試せる調整方法
飛ぶ・飛ばないを追求するというより、収めやすいセッティングかどうかを探求するのがメインテーマ。当サイトが言う収めやすさとは、棒球をコートに入れることを目指してはいません。スピンの掛かった推進力のあるボール・回転量の少ない伸びのあるボールのどちらかを自分の武器として使用できるのが目標です。
陽気なA君
テニスはボールを入れ続ける競技とともに、相手の時間・余裕を奪いコントロール精度を落とさせる技術も必要。
ミスの削減と相手を苦しませるショットの実現を「道具と最低限の練習」で出来るなら、自分の得意戦術や実際の試合を想定した部分に練習時間を割けるね![/say]
考えられるミスの4要素
アウトミスは2種類
- ボールを抑え込めなくてアウトする
- ボールが抜けてアウトする
「1」のケースはラケットパワーがありすぎて、パワーをコントロール出来ず自分の手に余っているケース。中厚ラケットを使っている方が起きがちなパターン。
一方で「2」のケースは普通に打つとボールが浅くなるから、力んで打球することによってボールを深く飛ばそうとしているケース。これは男子ジュニア選手を中心に、薄ラケ+ポリのセッティングをしている方に多いです。
ネットミスも2種類
- 飛びすぎを恐れて軌道を下げている
- ボールが持ち上がらない、飛んでいない
「1」のケースが意外に多いと思います。これは自分自身もパワーセッティングが合っていない(特にオーバーパワー)時に起こる現象で、収めるためにボールを擦るのを強いられたり、低いところを通さなきゃいけなかったりするので発生します。
「2」はラケットのタッチが合っていなくて、打球時にボールがこぼれている時・前にボールが飛ばせていない時に発生します。例えば、テンションを下げると軌道を上げやすくなりますが、自分の許容値に対して低くなりすぎると手元でもたつくことによって前に飛ばしづらくなります。
ぺんてぃ
パワー過多の時:アウト・ネット「1」共通
パワー不足の時:アウト・ネット「2」共通
ミスを減らす改善策
ビギナーKさん
これじゃ自分のラケットが飛びすぎなのか、飛ばなすぎなのか把握できないよ!
比較によって自分の傾向がどっちかをはっきりするために自覚症状から原因をはっきりさせよう
ぺんてぃ
パワー過多時の自覚症状
- 常に加減をしている
- 反発感が強い気がする
- 打点が身体に近い気がする
- 早い球の返球が苦手
- ボールを擦っている感覚が強い
- フォロースルーが上に逃げがち
- 軌道を上げるのが怖い
- テンションを硬く張りたがる
パワー過多時の解決策
- 飛ばないセッティングの検討
- フレームが薄いモデルを試す
ぺんてぃ
ただ太いゲージを同じテンションで張ると、面圧が高く出て硬くなったように感じられるので張り上げ時はいつもより2~3ポンド落とすことをお勧めします。
ぺんてぃ
・同じフレーム厚のボックス形状を使う
・最大厚が2mm薄いモデルを選ぶ
・ストリングパターンが細かい物を選ぶ
パワー不足時の自覚症状
- 強い手応えがする
- 力を入れないと打ち負ける気がする
- バックハンドが飛ばない
- クロスに引っ張れない
- 直線的なアウトミスをする
- 回転が掛からない
- ラケットが硬く感じる
- ボレー、スライス時に振りすぎる
パワー不足時の解決策
- 飛ぶセッティングの検討
- フレームが厚いモデルを試す
ぺんてぃ
ラケットは高価なので、まずはストリングの調節から検討しましょう。
・使用ゲージを1ランク細くする
・使用材質をポリ→ナイロンに替える
・テンションを3~5ポンド程度下げてみる
ぺんてぃ
フレームも全然違うのを試すのではなく、現在使用しているものから+2mm厚い物を目安に検討しよう!
ex)・21mm→最大厚23mm
・23mm→最大厚26mm程度
緊急時に試せる調整方法
フィニッシュテープで荷重
グリップテープでお馴染みのフィニッシュテープと呼ばれる留め用シール。これを鉛のようにフレームに貼ることで、スイングの違和感を極力生みずに荷重することが出来ます。
1枚当たり0.5g程度なのでトップに2枚張れば1gの荷重になります。4枚くらい使わないと変化は有りませんが試合中妙にラケットが弾かれる・ボールが飛びづらいと思ったときに即効性のあるテクニックです。
ぺんてぃ
なかなかこんな使い方しないけど、鉛より比重が小さい分貼った時の違和感も少なく出来るので緊急時には特におすすめ!
ガットをかかとで踏んで緩める
ビギナーKさん
ぺんてぃ
ただ靴はなるべく脱いでからやったり、フレームにダメージを与えないようにゆっくり乗ってあげる心構えは大事!
ちなみに錦織選手や伊達公子選手など、プロもコートサイドで頻繁に行っている実用的な方法だよ!
ガットが思ったよりも硬すぎた時・もう少し飛んで欲しいなと感じた時に効果のある方法。しかしながらガットを踏んで緩める=ガットを伸ばす行為と同義なので、もともとガットを緩く張り上げた時と全く同じ使用感にならない点のみ要注意。
グリップバンドも効果抜群!?
バボラ・ヨネックス・ダンロップあたりには標準装備されているグリップバンド。これを着脱することでそれなりに使用感を変えることが可能。
1つあたり2~3gあるグリップバンドを、外せば若干取り回しが良くなります。一方で元々ついていないものにグリップバンドを付けることでスイングの安定感が増したり、ボールの軌道を若干落ち着かせやすくなったりします。
たかが2g、されど2gを実感できる意外な小ネタ。
一番効果があるのはフレーム変更
結論として、最もボールの飛びの調節に影響するのはラケットのフレーム部分で間違いありません。
適切なフレームが選べていれば、ストリングセッティングの許容性も広がるし上記のような小ネタを使う必要もありません。
ラケット選びで失敗しないために、自分の好みをきちんと把握することや、事前の試打で入念にチェックしておくことが重要です
1週間500円でレンタル出来るサービスもあるので、今の自分のラケットに少しでも疑問がある方は利用しても良いでしょう
ぺんてぃ