ガットにこだわる際はガットの種類とテンションのみ。という方は多いのではないでしょうか?
しかしながら張り方・張る順序によって、性能・味付けを変えることが出来ると知られています
本記事では、基本的な1本張、2本張りという張り方についてまとめてみました
1本張と2本張
1本張について
- ガット1本で張る方法
- ノットが2つ
- 使用ストリングの節約可
ざっくり1本の長いガットでラケット全体を張り上げる方法を1本張と言います。
1本で縦糸と横糸の両方を張り上げるため、ノットが2か所で済みます。緩みづらい、張り上げ時間や手間が少ない、ノットを作る際の余分なストリングも減る分節約が出来るというメリットがあります。
2本張について
- ガット2本で張る方法
- ノットが4つ
- 自由度の高い設定が可能
2本のガットを使って縦糸と横糸を別々に張り上げるのが2本張です。
ハイブリットが2本張りの代表例ですが、単張りの同じガットを2つに分けて張り上げるケースも2本張りになります。
横糸を張り上げる際にはボトムアップ・ボトムダウンという2要素があります。
グリップ側から張り上げることをボトムアップ、ラケットヘッド側から張り上げることをボトムダウンと言います。
2本張りは縦糸を張り上げた後に、新たにセッティングできるためボトムアップ・ダウンを自由に決めることが出来ます。
ボトムアップとボトムダウンの違い
ボトムアップ
- オーソドックスな1本張の張り方
- 根本側のスイートスポット
- フレームが歪みやすい
ボトムアップの張り上げ方法が基本です。しかしラケットトップ側でボールを打球するのが現在の主流という話とフレームが歪みやすいという定説により、通のストリンガーやプレイヤーはボトムアップを好まない方が多いです。
スロート部のグロメットが3つ山になっているラケットの1本張は原則、ボトムアップになります。以前はほとんどのラケットのグロメットが3つ山だったため、1本張のボトムダウンにするためにはATW(アラウンド・ザ・ワールド)等の特殊な張り上げ方法が必要でした。
最近では1本張でも簡単にボトムダウンにするためか、4つ山グロメットのラケットが増えています。
ボトムダウン
- 先端側のスイートスポット
- 変形が抑えられる
- 若干張るのが手間
写真のようにラケットヘッド側からガットを張り上げるのがボトムダウンです。
張り始めの方がテンションの圧が低めに出る分ボールを飛ばしやすくなるため、スイートスポットが移動したと感じると考えられています。
4つ山グロメットの1本張ラケットはもちろん、ボトムダウンで張り上げたラケットの方が打球感が良いような気がします。
3つ山グロメットのラケットの場合2本張りとなる分、余計にガットを使ってしまうのが難点となりますが、私も出来るだけボトムダウンを推奨します。
プロのストリンガーに聞いてみよう
#AusOpen
A.ケルバーの31歳の誕生日をストリンガー達がお祝い🎂
ケルバーはチョコレートケーキが好きだそうですよ〜明日の4回戦もファイト♪♪https://t.co/SAo7pPYT9k#yonex #tennis #テニス #全豪オープン #playyourway #VCORE pic.twitter.com/5gdlrIpXDn
— yonex.co.jp (@yonex_jp) 2019年1月19日
田舎・都会問わず街中のテニスショップには、張りを仕事にしている方々がいます。
そのような方を通せば自分の好きな張り方を指定する事が出来ます。またプレイヤー以上に知識を蓄えている方も多いため、新たな手段・セッティングを提案してくれるケースもあります。
わからない事をわからないまま損をし続けるより、聞いてしまった方がいいこともあります。競技力のためにも・お財布のためにガット張りについてこだわっていきましょう。