2009年テニス業界参入、2012年頃に日本に上陸したストリングメーカーのジェネシス。
New Image for Genesis Black Magic String and also new White Magic coming soon! #genesistennis #polystringsusa #tennisstrings pic.twitter.com/Fi1w04ehkn
— Genesis Tennis (@genesistennis) 2018年9月24日
ポリプラズマ等で一躍人気となったシグナムプロと同じくドイツに開発・製造能力を置くメーカー。長身ビッグサーバーのイボ・カルロビッチが使用しています。
RPMブラストや4Gといったメジャーストリングの普及、ツアーバイトやハイパーGで脚光を浴びたソリンコの日本上陸と重なり、いまいち日本市場では伸び切れていないジェネシス。しかしながら製品としての出来は良く、コスパも良いため人気が出るだろうと密かに注目しているメーカーです。
ブラックマジック インプレ
反発性能★★★☆☆
他の黒ポリとちょっと違ったモチっとした打感が特徴。1.29ゲージを使いましたが、気持ちよく飛んでくれます。
RPMブラストのように表面が滑る感じはなく、また黒色ポリツアープロようなパスパス感もない。RPMチームに近い使用感です。
程よいパワーアシストがボールの加速に繋げやすく、ボールも比較的潰しやすいので使い勝手は良好です。
スピン性能★★★☆☆
嫌な鋭角感もなく、ボールの引っ掛かりも良好。
ガット自体に程よいコシとハリがあり、程よいパワーアシストもあるので中厚だけでなく、薄めのラケットにも良さそうです。
アルパワーソフトと同じく、ガット自体に柔軟剤を添加しているため、より柔らかく感じるのだと思います。
ちなみにアルパワーソフトはアルパワーに柔軟剤を添加して打球感・ホールド感を高めたモデルとして2016年にリリースされました。
このブラックマジックは、日本に上陸を果たした2012年には既に発売されていたため、ルキシロンと同等技術を昔からやっていたことになります。
テンション維持★★★★☆
テンション維持性能は優秀です。安かったのでロールで購入し、普段使いとラケット比較用として使っています。
ブラックマジックを使い始めて10数度張り替えていますが、ガット緩んだから張り替えたいなぁと思ったことがないことに気付きました。
テンション維持性能の高いポリは硬くてカンカンする傾向があるのですが、ブラックマジックは全く硬くありません。ジュニア選手から週末プレイヤーまで快適に使えるポリだと思います。
ブラックマジック まとめ
- 他の黒ポリと違うモッチリ感
- 鋭角感がないのに引っ掛かる
- 圧倒的なコストパフォーマンス
ゲージ展開は1.23mmと1.29mmの2種類。中厚気味のラケットを使っている関係で私は1.29mmを好んで使っています。
ドイツ製の高性能ポリでありながら値段が安いため(200mロール:10,000円未満)、学生にもうれしい価格設定。
癖が強くない分違うストリングを使うと違いがはっきり分かるので、ガット選びに悩み中の方も、次が見つかるまでのサブとして使用するのも良いと思います。