球質が良いボールに対して、”重いボール”という表現を使います
しかしながら質量的にボールが重くなっているわけでもないし、ただ単に早いボール=重いボールでもないという実感もあります
本記事では重いボールとは何か?について考えてみました
【要約】重いボールとは?
- 打ち返しづらいスピード
- 打点が狂わされるボール
- 視覚情報とボールの伸びの誤差
ぺんてぃ
早すぎる球もカウンターし易いし、
スピン量多くても薄い当たりなら打ち返しやすい!
重いボールの定義とは?
攻めさせないボール?
重いボールと聞くと、相手をガンガン押し込んで積極的にポイントを展開するようなボールをイメージしやすいショット
しかしプロに重いボールついて聞くと、攻め込まれないようなラリー時のボールについて答える選手が多い印象
攻める時に使うスピードのあるウィナー級の球種とは、また違ったタイプの球種と考えられそうです
スピードを出しすぎないボール
ジュニア選手は特に”初速のある速いボール=重いボール”と思い込みやすいですが、重いボールは必ずしも速いとは限りません
むしろ相手のスピードを使って鋭く返球出来ない球の方が、自分から攻めづらく打ちに行けないボールのように感じます
相手に踏み込まれない最低限のボールスピード~相手のカウンターを食らわない範囲内でのスピードコントロールが重要
スピン量が影響する重さとは?
スピンの変化で打点をずらす?
しっかり回転の掛けたスピンボールを使ったときに「重いボールで返しづらい」と言われます
本来のインパクトポイントよりも1cm打点がずれただけで打感が鈍くなるため、スピンが掛かっているボールは打点を狂わせている可能性が高いです
予測しきれない絶妙なスピンの伸び・跳ねによって打点を狂わせる事が重いボールを打つヒント??
回転量で面を弾くわけではない
しかし注意したいのは、スピンが多いから重いボールになるわけではないという点
どんなに回転を掛けようが、適切な回転運動・重心移動により発生させたパワーを使ってスイートスポットでミートされたら効果がありません
回転数をいたずらに上げても、踏み込んで打ち込めるボールを与えているだけです
ボールの伸びと重いボール
ボールの伸びは脳の錯覚が影響
バウンド後に体感するボールの伸びは、視覚情報を元に過去の経験則から脳がイメージしていると言われています
まっすぐ速い球・遅くて弾む球等、様々なボールに対して1球ごと常にシミュレートされています
軌道演算における情報よりもボールが早く手元に到達したボールは”伸びが強い”と感じ、遅く手元に到達するボールは”跳ねない・飛んでこない”と感じてしまいます
失速率の軽減=ボールの伸び
球足の遅いスライスの伸びに苦しんだ経験はないでしょうか?
このスライスの伸びこそが重いボールの1種で、返しづらいショットの代表例
スピンボールよりも初速が遅いので、減速してもバウンド後のスピード差が少ないため伸びていると錯覚しやすいのです
バウンド後相手を詰まらせるためには、視覚情報よりも少ない減速率でボールが供給できるかがポイント
重いボール打つシコラーが最強?
効率よく主導権を握るために
テニスのほとんどは、相手のミスによる失点
そのため「シコラー」というプレースタイルは勝つ上で非常に効率が良く、一定の成果があげられます
しかし、球質が良くないシコラーは競技レベルが上がれば上がるほど簡単に攻め崩されることも
相手の打点を狂わせ、相手に攻め込まれないテニスを展開するために上達の上では欠かせないショットと言えます
スタミナ維持が必要
8ゲームを3試合とか、3セット2試合したらまず足攣ると思うんだけど、フォロワーの皆様どうやって予防してます??
もしくは発生したらどう対処してます??
良かったら教えて欲しいです🙇♂️
※僕自身は少しでもピキッてきたらまずゆっくり伸ばして、その後ラリー時間短くなるようにひたすらバコリますw— ぺんてぃ@ラケットラボ (@ak_racket_labo) August 25, 2019
昔のようにスピンを使ってじっくり攻めるには、体力の重要性について改めて実感させられます
長丁場での試合でも戦えるような体力作りはもちろんですが、課金アイテムで身体面をカバーできるのであればそちらにも精を出していきます(笑)
皆様からオススメの提案を頂いたので、試しまくってまた記事を作ろうと思います