ナイロンの良さも、ポリの良さもそれぞれ分かった方が陥りがちの材質違い問題
実際にどっち張ったらいいの?って質問をよく聞きます
ちなみに中2まではナイロンユーザーでした
僕もこの間の練習でAKプロCX使った時に、ん?ナイロンの方が相手差し込めてね??と思った瞬間がありました笑
元々ナイロンモノが好きだったんですけど、切れちゃうのでポリ130ゲージ使ってます😂ボレースライスはナイロンの方が打ちやすいしストロークもふかさないし機能的にはナイロン有りですよね〜— ぺんてぃ@ラケットラボ (@ak_racket_labo) May 3, 2019
メモ
■ナイロンの強み
・初速の割にボールが伸びる
・タッチの良さ、柔らかさ
■ポリの強み
・圧倒的耐久性
・ボールを潰して回転を掛けられる[/memo]
本記事ではどういう方がナイロンorポリを使ったら良いかという事についてまとめてみました
【要約】ナイロンorポリ どっち??
- ガットの消耗時間が第一ポイント
- 相手の返球時の余裕を観察する
- 種目、プレースタイルで選ぶ
正直ポリを張っている方の約半数くらいは”流行”で選ばされているのが現状
ATPトッププロの使用率がほぼ100%、新製品もポリばかり、耐久性が良い、となったらポリを手に取りたくなるのは必然ですよね
ただ自分が目指す競技レベルに対して、ポリで十分戦えているのか・もっと勝てるセッティングはないかという事を考えた時にナイロンの方が適正があるということは珍しくないです
ぺんてぃ
力みのないテニス、効率の良いプレースタイルなのに「強い」が理想!
ガットの消耗から考える
張り上げ後3週間が目安
執拗にガットが切れるのを恐れて耐久性を求める方がたまにいますが、その選択は本当に正しい??
そもそも耐久性という言葉の中には2種類の意味があります
- 切断耐久
- 性能維持耐久
切断耐久とは、ガットを張り上げてからどのくらい使いこむとガットが切れるかと言った物理的な耐久性を指します
一方で性能維持耐久とは、張り上げ後から低下し始めるストリングの弾性やテンションの緩みがどこまで我慢できるかと言った、自己発揮的な耐久性を指します
切断耐久に弱いナイロンガット
ガットが切れすぎて…と切断耐久について真剣に考えるべきはナイロンユーザー
と言うのも、スイングスピードが速い方・擦りながら厚いインパクトをするユーザーが使うと、1時間も使えば切ってしまう現実があります
テニスの使用頻度が週2程度で3週間ガットを持たすことが出来ない方はポリを使った方がコスパが良いと思います
ぺんてぃ
金銭的に問題がなければ大丈夫ですが、ジュニア選手や学生を筆頭に限られた資金でやりくりするにはナイロンだと高くつきます
性能維持耐久に弱いポリ
一方で切断耐久を求めすぎて、性能維持を犠牲にしてしまっているプレイヤーも散見します
強いインパクト・速いスイングスピードでボールを引っ叩いたり、擦ることが出来ている方は問題ありません。ある程度の周期でガットも切れるので特別メンテについて気にしなくていいからです
一方で張りっぱなしのまま数か月経ってしまったな~とか、ミスも少ないけど相手に主導権を握られるラリー展開ばかり、なんて方にはポリは合っていない可能性も!
ガット消費が早いプレイヤーや、切れなくても3週間程度で張替えをする方でないと旨味のないガットでテニスをし続ける期間が長くなってしまいます
相手の返球時に要注目!
初速が早くても…
テニス競技の側面としてボールスピードは無視できません。相手の時間奪う方法ために、早ければ速いほど強力だからです
しかし、バウンド後はどうなっているかまで目を向けている方は意外と少ないです
初速が早くてもバウンドが弱い・伸びが悪いせいで、相手に踏み込まれて打たれては意味がないのです
手応えはなるべく小さい方が良い
陽気なA君
上記のように手応えが強くなるような「ガツン」とした打感を求めてハードなセッティングにすると、極端にパワーロスしがち
野球やゴルフではボールを良く飛ばすために「軽い打感」を求めてプレーするのに、テニスだけ手応えがあった方が良い球が飛ぶなんてことがあったらおかしいですよね?
一般的にナイロンの方が手応えが小さく、効率の良い打球が出来ます
減速率軽減がカギ??
テニスは感覚のスポーツとも言われています。初心者がテニスに馴染めないのは「減速の感覚」を知覚しきれないことが関係します
ある程度テニスを続けてきた方は脳内で勝手にボールが減速することを計算して、インパクトに向かいます
つまりバウンド後に大きく減速する特性を持ったテニスボールの減速率を下げてあげることで、相手は勝手にボールが伸びたと知覚するのです
ぺんてぃ
なのに、スライスは伸びてきて返しづらいと思うのは減速率が理由だね
種目・プレースタイルで選ぶ
- ラリー展開に自信がある方は…
- シコる以外のプレー幅がない方は…
- ダブルスメインでやる方は…
ぺんてぃ
とかを考えるとハイブリットとかも検討したいね!
ラリー展開が得意!
自分からアグレッシブに相手の時間を奪うことが出来ていると自負できる方は、今の材質から変える必要はないと思います
飛びが悪いとされるポリを使っても展開できているし、ナイロンユーザーはナイロンの強みを生かしきれているのではないでしょうか?
ナイロン→ポリへの変更はありでも、その逆を考える必要はありません
ぺんてぃ
シコる以外の幅が欲しい…
打っても球威がない→シコらざるを得ない
打つとミスりまくる→シコらざるを得ない
この2パターンで選択肢は変わるよ!
強振しても球威がない方は、 より飛ぶ方向のセッティングに替える必要があります
ほとんどの場合は薄ラケ+ポリのセッティングだと思うので、ナイロン単張りやナイロンを縦糸にしたハイブリットを検討すべき!
ポリ→ナイロンの方はマルチガットの130あたりから試すのもオススメ
一方、打つとミスりまくるからシコらざるを得ない方は、ハードなセッティングに変えるべき!
ナイロンなら今よりも1ゲージ太いガットをチョイス→ダメならポリへといった形が好ましいです
ナイロンの太ゲージの打感が苦手な方は、ポリの120~125ゲージを試す→ハイブリットの順で調整するといいでしょう
ダブルスメイン…
- ナイロン単張り
- ナイロン縦×ポリ横のハイブリッド
僕自身がハイブリッドやナイロン単張りを試して実感したことは、ポリにはないボレーの打ちやすさ・サーブの伸びが感じられます
10年以上僕はポリ単張り派を通してきた(試しきる機会がなかった)のですが、ふと遊びでやってみた組み合わせが良かったのです!
シングル・ダブル共にやるよって方なら今まで通りでいいと思いますが、ダブルスメインだな~と感じている方はポリ単を卒業するのは大いにありだと思います
目的をはっきりさせて選ぶ!
僕は道具のせい”も”検討しろ派。
テニスは結局ラケットスポーツなわけで、道具の重要性は高い。練習量でカバーって聞こえはいいけど、時間も身体もチャンスも全ては有限。
その上で試合で上手くいかずラケットのせいにする時は、きちんと準備出来ない自分の無能さをまず反省すべき。
ちょっと毒舌?笑 https://t.co/E3Xz47SaQ6— ぺんてぃ@ラケットラボ (@ak_racket_labo) October 16, 2019
テニスを趣味・健康維持と割り切ってテニスをすると決めたなら、僕は好き勝手に道具を使います!
けどテニスは競技としての側面も強くなんだかんだ、やるなら上手くなりたい・試合で勝ちたいと思うので、「パフォーマンス・結果」に重きを置いてラケットやストリングを試します
もちろんポリを使った方がかっこよく感じる、ガット切れるのって気持ちいい~とそこにこだわるのも肯定しますが、試合結果を目的とするならばこれは全く必要のない要素!
自分が何を成したいのか、をはっきりさせないと本質ではないとこで躓いてしまうのもガット選びの難しさのひとつです
ぺんてぃ
結局マッチングが全てなので、そこにコミットできるよう僕もサイトを更新します!